現地時間12月13日、Appleは正式版 「watchOS 8.3」 を一般ユーザー向けに配信開始。同アップデートを適用することで、手のグーパーでApple Watchを操作できるAssistiveTouch機能が、Apple Watch Series 5以前のモデルでも利用できるようになった。
「AssistiveTouch」 がApple Watchの旧モデルでも利用可能に
AssistiveTouch機能は、Apple Watchを装着した状態で手を握ったり、手首や指の動きを検知し、画面を触らずにApple Watchを操作できるというもの。手や腕に障碍をもつユーザーのために開発されたアクセシビリティ機能。
watchOS 8で導入され、以前まではApple Watch Series 6/SEのみで利用可能だったが、watchOS 8.3の配信に伴い、watchOS 8.3がインストールできるすべてのデバイスで利用可能に。
watchOS 8.3がインストールできるデバイスは以下。
- Apple Watch Series 3
- Apple Watch Series 4
- Apple Watch Series 5
- Apple Watch Series 6
- Apple Watch Series 7
- Apple Watch Series SE
AssistiveTouch機能は、Apple Watchに内蔵されたジャイロスコープや加速度センサー、光学式心拍センサーを使用して、ユーザーのハンドジェスチャーを検知する。
検知できるジェスチャーはおおきく分けて2種類。親指と人差し指をくっつけるピンチと、手のひら全体を握りしめてグーを作るクレンチ。またこれらの操作を2回連続して行うダブルピンチと、ダブルクレンチ。これらで腕を使わずにApple Watchを使用することが可能だ。
[embedded content]
クレンチは主に決定、ピンチは選択するボタンの変更に使用する。また、ダブルクレンチをするとアクションメニューを呼び出すことができ、ここからスクロールやDigital Crownを押す、あるいは回すときの動作をさせること。また、画面にカーソルを表示させ、特定箇所のタップ操作を擬似的に行うこともできる。
これらの操作は、すべてユーザー側でカスタマイズすることができる。人によってどこに障碍があるかは人それぞれで、これに対応するため、各操作の割り当てを自由に変えられるようになっている。
本機能は、Apple Watchの設定アプリにある 「アクセシビリティ」 > 「AssistiveTouch」 の項目から有効にできる。各種カスタマイズも同項目から可能だ。
関連記事
・手のグーパーでApple Watchを操作できる 「AssistiveTouch」 watchOS 8で実装。対応デバイスはSeries 6/SE以降
・Apple Watch Series 7 レビュー (ステンレススチール) 画面がさらに大きくなった新型モデル、どんなユーザーにオススメ?
Apple、Appleのロゴ、Apple Pay、Apple Watch、FaceTime、GarageBand、HomePod、iMovie、iPad、iPhone、iPhoto、iSight、iTunes、Retinaは、米国および他の国々で登録されたApple Inc.の商標です。
※iPhoneの商標は、アイホン株式会社のライセンスにもとづき使用されています。
※App Store、AppleCare、iCloudは、Apple Inc.のサービスマークです。