この記事はプロダクト ソリューション エンジニア、Brian Daugherty による Google Developers Blog の記事 “Discontinuing Google Sign-In JavaScript Platform Library for web” を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。
Google は、ウェブでユーザーの個人情報を守るために、アプリやサービスへのログインをデフォルトで安全なものにする取り組みを続けています。先日は、その実現に向けて、Identity API ファミリーの新たな一員である Google Identity Services についてお知らせしました。これは、複数の ID サービスを 1 つのソフトウェア開発キット(SDK)にまとめたものです。今回は、ログイン方法を減らし、ユーザー エクスペリエンスをシンプルにする取り組みの一環として、ウェブアプリ向けに提供していた JavaScript ベースの Google プラットフォーム ライブラリのサポートを 2023 年 3 月 31 日をもって完全に終了することをお知らせします。
影響範囲
- サポートの終了によって影響を受けるかどうかを評価してください。
- 2023 年 3 月 31 日までに移行を完了してください。それ以降は、Google プラットフォーム ライブラリがダウンロードできなくなります。切り替えをする方のために、Sign In With Google 移行ガイドを提供しています。
影響の有無
サポートの終了は、Google Sign-in JavaScript ライブラリを使っているウェブアプリにのみ影響します。現在のウェブページで Google プラットフォーム ライブラリ(apis.google.com/js/platform.js
)を読み込んでいる場合は、影響を受けるので、新しい Sign In With Google クライアント ライブラリに移行する必要があります。
アプリやプラットフォームでは、Google プラットフォーム ライブラリを使ってユーザーのログイン認証のみのフロー、データ共有のための認可フロー(ユーザーのカレンダーや写真の共有など)、またはその両方を同時にサポートできます。今回の移行は、認証フローと認可フローの両方が対象になります。
アプリやプラットフォームでは、Google が提供する複数の認証方法と認可方法を使うこともできます。以下は、今回のサポートの終了のお知らせには影響されません。
- Android や iOS のネイティブ アプリ SDK
- Google の OAuth2 または OpenID サービスを直接呼び出しているアプリやプラットフォーム
変更点とメリット
ユーザーのログインを改善するという継続的な取り組みの一環として、Sign In With Google 用の新たな JavaScript ライブラリをリリースしました。これまでの認証や認可の機能に加えて、ユーザーの視認性や信頼性を向上させ、ログインの手間を減らすことができる新たなユーザー エクスペリエンスも提供します。
新しい JavaScript ライブラリへの移行にはたくさんのメリットがありますが、その一部を紹介します。
- 少ない手間でユーザーのログインや登録が可能
- ウェブ全体で一貫性のあるログイン操作をユーザーに提供可能
- HTML や JavaScript を使用した安全なログイン方法をサイトに追加可能
ユーザーには次のように表示されます。
詳細は、Google Identity Services のプロダクトのお知らせをご覧ください。
サポートの利用方法
詳しい情報は、デベロッパー サイトに掲載されています。技術サポートを受けたい方は、Stack Overflow で google-signin タグを確認してください。提案やフィードバックは、gis-migration-feedback@google.com にお送りください。
Reviewed by Eiji Kitamura – Developer Relations Team