もっと詳しく

佐賀・武雄市で六角川が氾濫、福岡・久留米ではボートを使った救助活動も

 警戒レベル5の「緊急安全確保」が出ている佐賀・福岡からの報告です。

 佐賀市の中心部にあるJR佐賀駅前では、雨は絶え間なく降り続いています。強弱を繰り返しながら降っています。この雨で佐賀駅前は冠水しています。市内至る所で同じような冠水の被害が出ています。

 佐賀県内では、今月11日から大雨が続いていて、降り始めからの総雨量は、最も多い嬉野市で956.5ミリとなっています。佐賀県内では現在、鳥栖市と武雄市、神埼市など10の市と町が5段階の警戒レベルで最も高い「緊急安全確保」を出しています。

 武雄市の六角川ではすでに氾濫が発生し、川の水があふれ出しています。また、嬉野市では市役所の周辺が冠水していて、駆けつけた職員が足止めされている状況です。県内では、「緊急安全確保」が出されている地域を中心に救助の要請も相次いでいます。

 佐賀県では、これまでに経験したことのないような大雨となっています。土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に最大級の警戒をしてください。

 福岡県久留米市の梅満町では、降り続ける雨で道路の大規模な冠水なども発生しています。そして、避難できなくなった住民の方の救助活動が消防隊によって行われています。

 久留米市では午前10時前までの24時間に降った雨量が、観測史上最も多い376ミリに達しました。市内を流れる筑後川の複数の支流が氾濫し、道路の冠水や住宅の浸水が次々と起きていることから、消防隊はボートを使った救助活動を行っています。

 久留米市などに出された警戒レベル5に相当する「大雨特別警報」は、午前10時すぎに大牟田市とみやま市、八女市にも発表されました。すでに県内10か所以上でがけ崩れなどの土砂災害が発生していて、被害はさらに広がるおそれがあります。十分に警戒をしてください。