1974年4月に放送を開始し、初代・土井勝氏から2代目・土井善晴氏まで48年間続いてきたテレビ朝日系の長寿料理番組『おかずのクッキング』が、今年3月の放送をもって終了すると14日、発表された。
同番組は“おふくろの味”という言葉を世に広めた料理研究家・勝氏がメインを務める『土井勝テレビお料理教室』として、1974年4月にスタート。当時は月〜金曜の夕方5分間の放送で、勝氏の優しい関西弁と家庭料理のレシピが人気を集めた。
善晴氏は、1988年4月に番組初出演(当時31歳)。1993年春、父・勝氏から司会を引継ぎ、“家庭料理は愛情”という父の精神を大切にしながら、現代の暮らしにあった日本の家庭料理を追求。2000年10月以降は毎週1回25分番組というスタイルになったが、軽妙な語り口と作りやすいレシピで長年、多くの人に親しまれてきた。
約34年にわたって番組を通じ、家庭のおかずの作り方を伝授してきた善晴氏は「『おかずのクッキング』では“家のお料理は楽しく作る”をコンセプトに番組づくりをしてきました。2022年3月をもって番組が終わることはとても残念ですが、一方で、いつも一生懸命できたことを誇りに思います。いつも番組を観ていただいた皆様に心よりお礼申し上げます」と感謝した。
なお、番組テキストも2/3月号(1月21日発売)が最終号となる。
■土井善晴氏コメント
父の『土井勝おかずのクッキング』はテレビ朝日でも有数の長寿番組でした。番組が始まったのは48年前(昭和49年)といえば、私は高校3年生でした。それから料理修行の後、父とともに講師を務めさせていただくようになるのは34年前からです。これほどの長い年月を支えてくださったテレビ制作、テキスト出版でご一緒させていただいた方々には感謝しかありません。
『おかずのクッキング』では“家のお料理は楽しく作る”をコンセプトに番組づくりをしてきました。そんな当たり前の“作って食べるという暮らし”にある心の豊さを思う気持ちから、“一汁一菜”という提案(おかずのクッキング2015年8/9月号)も生まれたのです。
『おかずのクッキング』はとてもよい番組だったと思います。2022年3月をもって番組が終わることはとても残念ですが、一方で、いつも一生懸命できたことを誇りに思います。いつも番組を観ていただいた皆様に心よりお礼申し上げます。皆様の長きにわたる励まし、ご指導、心より御礼申し上げます。
土井善晴拝。