Mozillaは10月6日に公開された「Firefox 93」で、「Firefox Suggest」という新しい検索機能を導入した。この機能では、アドレスバーに単語を入力すると検索ワードの候補以外のリンクが表示される。候補として使用されるのは、Wikipedia、Pocketの記事、レビュー、スポンサー等の吟味されたパートナー、信頼できる組織からのコンテンツなど。機能が有効化されている米国のユーザーからは実質的な広告表示だとする不満の声も上がっている(How to Geek、The Verge、The Register、INTERNET Watch、Engadget)。
この機能はオプトアウトが可能だが、標準では有効化されている。Firefoxのヘルプによれば、機能が有効化されている場合、Firefox Suggestは利用者の位置情報と検索キーワードを使用し、プライバシーを念頭に置きつつも、Firefoxとそのパートナーからのコンテキスト提案を行うとしている。提案された内容に関しては通常の検索結果の下部に出される。
ユーザーの入力情報に関しては、Mozillaのサーバーにクエリを送信するのではなく、Firefox自体のローカルオフラインデータベースから取得するらしい。位置情報に関してはクライアントのIPアドレスから取得され、Mozillaの用意したプロキシにより「より一般的な場所」に変換されて広告パートナーに送信されるとのこと。送信される条件はユーザーが該当するリンクをクリックした場合である模様(Data@Mozilla、Firefox Help)。
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