【書評】『月夜の森の梟』/小池真理子・著/朝日新聞出版/1320円【評者】香山リカ(精神科医)著者の小池真理子氏も、本書の“主人公”ともいえる夫・藤田宜永氏も直木賞作家。夫妻は軽井沢に居をかまえ、本書にあるように「互いにしゃべり続け、書き続け」という生活を送った。ところがこの文章には続きがある。「うち一人はひと足早く逝ってしまった。」藤田氏は肺がんで70代になるのを待たずに世を去ったのだ。静かな軽井沢で、小池氏は夫と出会った頃のこと、自分だけが先に 全文
NEWSポストセブン 01月14日 16時15分
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