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 米NETGEARは10月12日(現地時間)、Wi-Fi 6Eに対応したクアッドバンドメッシュシステム「Orbi WiFi 6E(RBKE960シリーズ)」を発表した。同社によれば、クアッドバンドWi-Fi 6Eシステムは世界初。日本国内での発売は、現状ではWi-Fi 6Eの利用が制限されているため未定とされる。

 Wi-Fi 6Eは、2020年1月にWi-Fi Allianceが発表していたもので、Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax)が利用する5GHz帯と2.4GHz帯に加え、6GHz帯を新たにサポートする。これにより安定して高速なスループットが得られるようになるが、日本においては6GHz帯の利用はまだ可能になっていない。

 従来の「OrbiトライバンドWiFi 6システム(RBK853)」をベースに、6GHz帯を追加。最大通信速度は、6GHz帯接続時が4800Mbps、5GHz帯接続時が2400Mbps×2、2.4GHz帯接続時が1200Mbpsとなる。強化されたWi-Fiと新しいアンテナ設計により、従来のOrbiトライバンドWiFi 6システムと比べ、カバレッジが改善され、速度は最大30%向上するという。

 6GHz帯、5GHz帯、2.4GHz帯の全てで16のWi-Fiストリームを使用し、最大のスループットを保証。サテライトとの通信には同社が開発した専用のバックホールを使用し、デバイスのパフォーマンスに影響を与えることはないとしている。

 クアッドコア2.2GHzのプロセッサと1GBのメモリを搭載。有線LANポートは、ルーターが10Gbps WAN×1、2.5Gbps LAN×1、ギガビットLAN×3を搭載。サテライトは2.5Gbps LAN×1、ギガビットLAN×3のみ搭載する。

ルーター(左)とサテライト(右)の背面および有線LANポート

 本体サイズは7.5×3.3×11インチ(幅×奥行×高さ。約19.1×8.4×27.9cm)、重量は3.0ポンド(約1.4kg)。

 発売されるパッケージと価格は、ホワイトのルーター×1とサテライト×2の「RBKE963」およびブラックのルーター×1とサテライト×2の「EBKE963B」が1499.99ドル、追加用サテライト「RBSE960」が599ドル。

ホワイトモデル

ブラックモデル