現職に新人2人が挑んだ広島県知事選挙は、現職の湯崎英彦氏が共産党の中村孝江氏らを抑え、4回目の当選を果たしました。
湯崎氏は、広島市佐伯区出身の56歳。
旧通商産業省の課長補佐や通信会社の副社長を経て、平成21年の知事選挙で初当選しました。
今回の選挙戦で、湯崎氏は、県民所得の向上など3期12年の実績を強調するとともに、新型コロナウイルス対策や感染拡大の影響で冷え込んだ地域経済の立て直しに引き続き取り組むとして県政の継続を訴えました。
そして、事実上の支援を受けた自民党、立憲民主党、公明党の支持層に加え、支持政党を持たないいわゆる無党派層からも幅広く支持を集めました。
湯崎氏は「新型コロナウイルスへの対応の中で県民のみなさんに大変な負担をかけてきて自分が支持をされるのかという不安もあった。世の中には足踏みした人も先に進んだ人もいるが、広島県を前に進めていかなければならない。広島に生まれ育ち、住んで、働いて、よかったと心から思える広島県とすべてのみなさんに感じてもらうための行政を進めていく」と述べました。