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ソニーモバイルの最新ハイエンドモデル、Xperia Pro-I。

これまでの作画などを見ている限りではカメラ性能にはかなり期待できそうな雰囲気です。

一方、このXperia Pro-Iの売りの「1インチセンサー」に関しては、以前、「実質的には1/1.31インチ」で誤解を生む可能性がある、という件についてお伝えしました。

これについては実際に1インチセンサーを搭載しているのだから問題がない、という意見と、誤解を避けるために何らかの説明を公式ページ上に追加するべき、という意見で分かれていました。

しかし今回、同センサーの「実質サイズ」ではなく「実際のサイズ」が1インチ未満である、というちょっと気になる「続報」の指摘情報が投稿されていました。

Xperia Pro-Iのカメラセンサーは1タイプセンサー

ご存知のように、Xperia Pro-Iに搭載のセンサーはサイバーショットのRX100 VIIと同じ「1インチセンサー」、IMX 383。
ただ、Xperia Pro-Iの同センサーはクロップされているため、実質1.13インチのセンサーとなる、というのがこれまでの話でした。

ところが、今回Reddit上に以下のような投稿が:

今回の情報によると、まず、IMX383自体が「1インチセンサー」ではなく「1タイプ」センサーである、ということ。

Xperia Pro-Iのカメラセンサー、実質1/1.3インチどころか1/1.6未満との指摘

そして同センサーのチップのサイズは、16.198mm(H)×11.246mm(V)で、対角線は19.7mm(0.78インチ、1/1.3インチ)。つまりこの時点ですでに1インチ未満、ということ。

さらに重要なのは、このセンサーの実際の光学対角線は15.863mm(0.62インチ、1/1.6インチ)であるという点で、IMX383の実質的な有効なセンサーサイズは1/1.6インチということに。

追記:
この件についてはカメラセンサーの表記では他機種のスマホのセンサーサイズも対角線15.8mmを1インチ(1型)として表記している、よって、表記自体は問題ないとのご指摘も頂きました。

そしてPro-Iのレンズはこれよりもさらに小さいイメージサークルを投影し、20MPセンサーから12MPを切り出しているだけなので、有効画像対角線は1/1.6 “よりもさらに小さく、1/2 “に近いものとなる、という指摘。

要は、これまで「実質1/1.3インチ」とされていたXperia Pro-Iのセンサーは実際には「実質1/1.6」未満、ということに。

ちなみに日本のソニー公式サイト上ではXperia Pro-Iのカメラセンサーサイズを表す表現として「1インチ」とは呼ばず「1型」としています。

そして「型」を英語に直訳すれば「タイプ」となるので、「1インチとは言っていないよ」という言い分で一見記述に問題はないようにも思えます。

ただ、日本語ではこの場合の「型」は「インチ」を表すものでもあり、ディスプレイ(特にテレビなど)は画面サイズのインチを「○○型」と表現します。

現在の日本では、計量法の規定により「インチ」そのものを取引・証明に使えないので、インチ規格を「型」と呼ぶ。たとえば「30型テレビ」など。

Wikipediaより

よって、1型=1インチと捉えるのはごく普通の解釈で、「インチではなく型として表記しているから問題ないでしょ?」という理屈は通らないはず。

つまり本当に1インチ「タイプ」もしくは「クラス」と言いたいのであれば「1型」ではなく「1インチ型」や「1インチクラス」といった表現を使うべき、ということに。

さらに海外のソニーの公式サイトなどでは「1インチタイプ」表示しているケースもありますが、はっきりと「1インチセンサー」と記述しているケースも。

これ、以前のように「1インチセンサーを搭載しているけど使用しているのは1/1.3インチ」というのであればまだ理解できます。

ただ、搭載しているセンサーサイズそのものが1インチ未満、さらに実質的なセンサーサイズが1/1.6未満、というのは、さすがに追加説明が必要な気がするのですが、どうなのでしょうか。

ソース:Reddit