イスラエルとUAEの関係正常化が華々しく動き出しているところ、al qods al arabi netは、サウディがイスラエルとの関係正常化の条件について確認したと報じています。
これはサウディの国連代表が英字紙のarab news に語ったところとのことで、サウディ代表は、サウディはイスラエルが2002年だったかのアラブ和平提案(確かこれはサウディ提案とも称され、当時のアブダッラー皇太子の案とされていたかと思う)を受諾すれば、すぐにでも関係正常化を行うとした由
但し、同案は
イスラエルの全アラブ占領地からの撤退
エルサエムを首都とするパレスチナ国家の承認
パレスチナ人の民族自決権承認
等からなり、現在のイスラエル政府が到底承認するとは思われません
しからば、イスラエルが飲まないことを百も承知で、何故さウディがこんな昔の案を持ち出したかが問題ですが、考えられるのは
・UAEと違って、サウディはイスラエルの何らかの譲歩なしには正常化する意図はないことを改めて示した
・欧米から、サウディも正常化するようにとの圧力がかかっているので、サウディ側の条件を示した
・サウディ国内向けに(一部実業家等にはUAEに先を越された焦りがあるのか?)あらためて、サウディの条件を示した
・湾岸でもUAE追随はバハレンにとどまっているところ、これ以上湾岸諸国がサウディ抜きで、正常化に走ることを止める
(直接の関係があるか否かは不明だが、近く開かれる湾岸首脳会議にオマーンのスルタンおよびクウェイトの首長は欠席する由)
等の理由が考えられるが、詳しいことは不明
السعودية: مستعدون للتطبيع مع إسرائيل إذا نفذت هذا الشرط | القدس العربي (alquds.co.uk)