米製薬大手ファイザーの日本法人は14日、新型コロナ感染症の飲み薬「パクスロビド」の承認を厚生労働省に申請したと発表した。承認されれば、軽症者が使える飲み薬は、米製薬大手メルクが開発した「モルヌピラビル」に次いで2例目となる。ファイザーは審査が迅速に進められる特例承認を目指す。政府は200万人分を確保することで同社と基本合意している。
オミクロン株の感染が拡大する中で、軽症者向けの飲み薬は「国民が安心して暮らせるための切り札」(後藤茂之厚労相)として期待されている。パクスロビドは臨床試験(治験)の結果、入院や死亡を防ぐ効果がモルヌピラビルより高かった。