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記者団の取材に答える細田派の細田博之会長(14日、党本部)

自民党の細田派は14日、党本部で会合を開き、党総裁選への対応を協議した。支持候補の一本化を断念し、高市早苗氏か岸田文雄氏を推す方針を決めた。同派の細田博之会長が会合後、記者団に「高市氏と岸田氏を支持する。皆さんの合意としてだ」と語った。

細田派は党内最大派閥で96人が所属する。同派出身の安倍晋三前首相が高市氏を支援するため派内に同氏を支持する動きがあった。同氏がかつて現在の細田派をやめて無派閥になった経緯も踏まえ、岸田氏を推す声もあった。

派閥として高市、岸田両氏のいずれかに投票するよう促す。細田派の松野博一事務総長は記者団に、細田氏が「総裁を選ぶのは政治家にとって極めて重大な政治行動なので最終的には個人の責任に帰すものだ」と述べたと明かした。

派内に河野太郎規制改革相を支える議員もいる。同派の柴山昌彦幹事長代理は記者団に河野氏支持を表明した。

松野氏は河野氏を支持した議員は処分の対象になるかを問われ「今はまったくそんな議論は出ていない」と説明した。

河野氏を派閥として支持しない理由に関し「エネルギー政策を中心とした議論があった」と話した。同氏の持論とされる「脱原発」への懸念があったとみられる。