もっと詳しく

クーデターで実権を握ったミャンマー軍のトップと現地の紛争問題に長年取り組んできた日本財団の笹川陽平会長が面会しました。2人はミャンマーの現在の政治情勢などについて意見を交わした、と伝えられています。

ミャンマーの国営テレビや国営紙によりますと、ミン・アウン・フライン司令官と笹川会長は13日、首都のネピドーで面会しました。

ミャンマーの現在の政治情勢や、日本との関係などについて意見を交わしたと伝えられています。

笹川会長は軍と少数民族の武装勢力との間で続く紛争の解決に向けて長年取り組んでいて、「ミャンマー国民和解担当日本政府代表」にも任命されています。

ただ、日本政府の関係者によりますと、今回の訪問は政府代表の立場ではなく個人としてのもので、13日の面会にも日本政府の関係者は同席していないということです。

笹川会長は以前からミャンマーに幅広い人脈を持ち、軍に拘束された日本人ジャーナリストの北角裕樹さんがことし5月に解放された際にも軍に働きかけを行ったとされています。

クーデター後に続く暴力の停止に向けてもさまざまな方面への説得や働きかけを行っているとみられますが、以前、自身のブログで、「関係者からの信頼を勝ち得ることが大切」と述べていて、これまでも詳しい内容は明らかにしてきていません。