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 抗ウイルス薬「アビガン」について、カナダの製薬企業は新型コロナウイルスの治療において「有意性を確認できなかった」と発表しました。

 カナダの製薬企業アピリ・セラピューティクスの発表によりますと、治験はアメリカやメキシコなどで軽症から中等症の新型コロナ患者1231人に対して行われました。

 「アビガン」を投与したグループと偽薬を投与したグループを比べたところ、症状が回復するまでの時間について、統計的な有意性を得られなかったということです。アピリ社では、追加の解析を進めているとしています。「アビガン」は、富士フイルムの子会社が新型インフルエンザ治療薬として開発した抗ウイルス薬です。