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 マツダは2021年9月、店舗で既販車のディーゼルエンジンの制御プログラムを更新し、性能を最新仕様に向上させる有料サービスを開始した。同社の取り組みは、現在のクルマ開発や販売の在り方を変える可能性が大きい。全面改良や部分改良の時期に縛られることなく、車両の開発を進めやすくなるからだ。販売面では既販車ユーザーの満足度を高められることに加えて、新車販売にも寄与する。今後は、OTA(Over The Air)によるソフトウエア更新でクルマの性能を向上させる動きが広がると予想される。本格的なOTA時代に向けて、自動車メーカーには販売店の役割の再定義も求められる。