弥生株式会社は10月14日、会計およびバックオフィス業務ソフトの最新バージョン「弥生 22」シリーズを発表した。2021年(令和3年)分の所得税確定申告および年末調整に対応する。また、「やよいの見積・納品・請求書 22」「弥生販売 22」では、2023年10月に施行されるインボイス制度(適格請求書等保存方式)への対応の一環として、適格請求書の作成が可能となった。10月22日発売予定で、価格はオープンプライス。
自動仕訳を「ニューラルネットワーク」方式へ変更、国税庁の「年調ソフト」連携機能も搭載
「弥生」シリーズは、会計・青色申告関連ソフトを中核としつつ、給与計算・見積・請求・顧客管理など企業のバックオフィス業務全般をサポートするために、多様な製品をラインアップしている。
毎年、秋~冬にかけてシリーズの最新バージョンアップ製品を発表・発売するのが恒例となっており、今年の弥生 22シリーズでは2021年(令和3年)分の法令改正に対応。同年分の所得税確定申告、年末調整で必須となる要件を実装した。
機能面では「スマート取引取込」の強化を引き続き実施。銀行口座の取引記録などをオンラインで取り込んで仕訳する際の自動化ロジックを「ベイズ推定」から「ニューラルネットワーク」方式へと変更し、精度向上を図った。また、年末調整業務の円滑化のために国税庁が公開している「年末調整控除申告書作成用ソフトウエア(年調ソフト)」との連携機能についても、新たに搭載した。
製品価格はオープンプライスだが、前年版と同水準での提供となる見通し。なお、前年2021年版の「弥生会計 21 スタンダード」の直販サイト価格は4万4000円~。
このほか、弥生 22シリーズのパッケージ版では、環境負荷への配慮から、DVD-ROM(プログラムディスク)の同梱を廃止した。またWindows 11での動作については検証作業を順次進めているという。