タリバン暫定政権の外相代行 米国の中央銀行資産凍結は「残酷」
アフガニスタンで暫定政権のもと統治を進めるイスラム主義組織タリバンの外相代行が、アメリカが中央銀行の資金を凍結したことについて「残酷だ」と非難しました。
タリバン暫定政権のムッタキ外相代行は14日、首都カブールで会見し、アメリカが中央銀行の資金、1兆円余りを凍結したことについて、「残酷な行為だ」と非難しました。一方で、国連が呼びかけた会合で各国が合わせておよそ1300億円の支援を決めたことに対しては謝意を表明しました。
経済状況がさらに悪化すれば国民生活が圧迫され、結果的にアフガニスタンが再びテロ組織の温床になることが懸念されていますが、ムッタキ氏は「アフガニスタンの領土を武装勢力に使わせることはない」と話し、国内でのテロ組織の活動に厳しく対応することを改めて強調しました。