変革を実現するための経営組織へ
2021年12月9日、ウォルフスブルグ – フォルクスワーゲン AG は、変革の次の段階に対処するために、グループ取締役会を強化します。その一環として、経営組織の構造と機能が、今後数年間の課題にさらに効果的に取り組むことができるように再編されます。グループ監査役会は、12月9日(木)にウォルフスブルグで開催された会議で、この案件に対する決議を採択しました。取締役会会長のヘルベルト ディースは、2022年1月1日付けで、マルクス ドゥスマンの後任として、グループ取締役会の自動車ソフトウェア部門である CARIAD の責任を引き継ぎます。フォルクスワーゲン乗用車ブランド最高経営責任者(CEO)のラルフ ブランドシュテッターは、同じタイミングで、グループ取締役会に加わり、主力ブランドの活動に関する責任を引き受けます。ヘルベルト ディースは、ボリューム ブランド グループを担当する取締役として現在の役職に留まります。2022年2月1日には、マンフレッド デースが、ヒルトルード ヴェルナーの後任として「インテグリティおよび法務部門」の責任を引き継ぎます。同日、ハウケ スターズが「IT」担当グループ取締役に就任します。
アウディのセールス担当取締役であるヒルデガルト ヴォートマンは、現在の職務を兼任しながら、2022年2月1日付で、グループ取締役会でもセールス担当取締役に就任します。
「本日採択された決議により、グループ取締役会が、さらに幅広い基盤を備えるようになりました。同時に、それぞれの役職に最も適している人材を配置することに重点を置くことによって、戦略的に重要なすべての分野が強化されました。これにより、グループの取締役会は、今後数年間の戦略的課題の成功に向けて取り組むための、さらに大きな影響力を持つことになります」と、監査役会会長のハンス ディーター ペッチュは述べています。
監査役会副会長のヨルグ ホフマンは、次のように述べています。「フォルクスワーゲン グループとその従業員は、現在、変革の最も重要な数年間に直面しています。私たちは、堅実なスタートラインに立っています。私たちは、将来の問題を公正に視野に入れて、この歴史的変化を認識し続け、それによって業界全体に模範を示す必要があります。そのためには、最高レベルの集中とスピードで取り組むことが必要です。これからのグループ取締役会は、これを念頭において決定されました。」
今回決定された人事には、2022年8月1日付けで、ラルフ ブランドシュテッターが「中国」部門の責任者に就任することが含まれています。ブランドシュテッターの後任には、現在シュコダ オートa.s.の取締役会会長を務めるトーマス シェーファーが就任します。シェーファーは、4月1日以降、フォルクスワーゲン乗用車ブランドの最高執行責任者(COO)としてこの職務に精通し、2022年 7月1日付けでフォルクスワーゲン乗用車ブランドのCEOに、併せてグループの取締役に就任します。
マンフレッド デースにより、グループの取締役会は数十年の経験を持つ、非常に有能な弁護士を迎えることになります。2016年以来、デースはグループの法務部門の責任者でありながら、フォルクスワーゲンの主要株主であるシュトゥットガルトのポルシェ オートモービル ホールディングSE において、「法務およびコンプライアンス」担当取締役を務めています。彼は、エッセンにある RWE AG で、8 年間にわたりチーフ法律顧問を務めていた経歴も持っています。ハンス ディーター ペッチュは、過去数年間の仕事内容に対して、ヒルトルード ヴェルナーに感謝の意を表明しています。
「ヒルトルード ヴェルナーは、非常に困難な時期にグループをサポートする上で重要な役割を果たしてきました。彼女は監視を成功裏に終了しただけでなく、特にグループにとって非常に重要なコンプライアンスとインテグリティを促進し、実施しました。」
テクノロジーおよび金融市場の専門家であるハウケ スターズは、現在空席となっている「IT」担当グループ取締役の責務を引き継ぎます。スターズは、2012年から2020年にかけてドイツ取引所AGの取締役を務め、現在もさまざまな監査役会および諮問機関の役職を任務しています。「ITだけでなく、組織および構造分野でも豊富な専門知識を備え、非常に経験豊富なマネージャーであるハウケ スターズを取締役に迎え入れることができて、大変嬉しく思います。組織および管理の両面で、グループのデジタル化を推進してくれるでしょう」と、ペッチュはコメントしています。
アウディでセールス担当取締役を務めるヒルデガルト ヴォートマンも、グループ取締役会に加わり、インゴルシュタットの職務に加えて、新しいセールス担当グループ取締役の責任を引き継ぎます。
フォルクスワーゲンは、グループレベルでこの新しい責任範囲を作り出すことにより、変革の一環としてグループ全体のセールス組織を根本的に適応させる必要性に応えています。この変革では、特に新しいデジタル販売フォーマットや、すべてのブランドにわたり、直接かつ継続的にお客様との関係を維持する重要性が考慮されています。
さらに、監査委員会は、人事およびトラック&バス部門担当取締役のグンナー キリアンに、すでに新しい役務契約を提示しています。これにより、キリアンは、2023年4月に現在の任期が終了した後も、同じ職務に留まることになります。
Text&Photo:フォルクスワーゲン グループ ジャパン