この記事は新野淳一氏のブログ「Publickey」に掲載された「オラクル、イスラエルに地下データセンターを構築と発表。ミサイルなどの攻撃から守るため」(2021年10月14日掲載)を、ITmedia NEWS編集部で一部編集し、転載したものです。
米Oracleは、Oracle Cloudの新しいリージョンをイスラエルの首都エルサレムに開設すると発表しました。
これは同社が先日、今後14カ所に新たなリージョンを開設すると発表したOracle Cloudの拡張計画の1つ。下記は同社Oracle Cloud Infrastracture担当エグゼクティブバイスプレジデントClay Magouyrk氏のツイートです。
発表によると、新しいリージョンを構成するデータセンターは、ミサイルなどの攻撃から施設を守るため、地下に構築されるとのこと。
下記はプレスリリース「Oracle Reaffirms Commitment to Israel by Opening New Oracle Cloud Infrastructure (OCI) Region in Jerusalem」からの引用です。
Oracle’s new cloud region is based in a reinforced underground facility to provide the highest levels of security against physical attacks, such as missile strikes.
Oracleの新しいクラウドリージョンは強化された地下施設を拠点としており、ミサイル攻撃などの物理的な攻撃に対して最高レベルのセキュリティを実現しています。
イスラエルはイスラム武装勢力「ハマス」との武力衝突を繰り返しており、首都エルサレムにロケット弾の攻撃を受けることもありました。
Oracleがイスラエルに開設する新リージョンはそうした攻撃も想定してのことでしょう。
Oracleはイスラエル国内でディザスタリカバリを完結できるよう、同国内に2つ目のデータセンターを構築することも発表しており、それも地下データセンターになることを明らかにしています。
イスラエルには米Microsoftや米Amazon Web Services(AWS)もクラウド用のデータセンター構築を計画しています。両社のデータセンターもやはり地下に構築されるなど強固なセキュリティを実現するものになるのではないでしょうか。