カリフォルニア大学サンディエゴ校の研究によれば、Bluetooth機器の一部に個人を特定されてしまう問題が存在するそうだ(IEEE Spectrum、Engadget)。
Bluetooth Low Energy(BLE)を利用しているモバイル機器では、紛失時などの検出のためにビーコンを継続的に送信している。通常はそのビーコンを見分けることは困難だ。しかし、今回の研究によるとBluetooth機器には製造工程の精度の関係でBLE信号にわずかな歪みがあり、それを機器を使って区別できれば、個人の動きを追跡できる可能性があるという。
実際にBluetooth信号を受信できる機器(200米ドル未満)を用いてコーヒーショップ、フードコート、図書館といった公共の場で個々の機器を特定できるか実験したところ、162台のうちの約40%のスマートフォンを群衆の中でも識別できることが判明したそうだ。次の実験では大きな部屋の出口に受信機を置き、1日かけて600を超えるBluetooth信号を観察した。その結果、47%の機器は個別識別が可能であったとしている。
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