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容疑者を殺人の疑いで再逮捕

警察署を出る、角刈りに黒いTシャツの男。
愛媛・新居浜市で家族3人が刃物で刺され死亡した事件で現行犯逮捕された、河野智容疑者(53)だ。

河野容疑者は15日、殺人の疑いで再逮捕され、身柄を検察に送られた。

10月13日の夕方、岩田友義さん(80)の自宅玄関先で、岩田さんの腹などを刃物で複数回突き刺し、殺害した疑いが持たれている河野容疑者。この事件では友義さんのほか、妻のアイ子さん(80)と息子の健一さん(51)も刃物で刺され、死亡した。

警察にたびたび相談

警察の調べにより、河野容疑者と死亡した健一さんの双方がトラブルについて数年前からたびたび警察に相談していたことが新たに判明した。

河野容疑者は2019年7月以降「岩田さんから電磁波を当てられている」などと訴え、複数回に渡り警察に相談。
一方、健一さんも河野容疑者から「電磁波攻撃はやめろと言われている」などと相談していたという。

また、9月23日にも、河野容疑者が岩田さん宅に押しかけたことから警察官が出動しており、このとき河野容疑者は刃物などは持っておらず、警察官は「家に押しかけないよう」など、口頭で注意や指導をするにとどめたという。

岩田さん家族を知る人からは「警察の対応が不十分」「ストーカー被害などで対応できたのではないか」と憤りの声が挙がっている、今回の事件。
警察は「所要の措置を講じたものと考えているが、今後の捜査によって全容を解明していく」としている。