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洪水で崩壊した建物=14日、トルコ・カスタモヌ県(ロイター=共同)

 【イスタンブール共同】トルコの救助当局は14日、北部の黒海地方で相次いだ洪水による死者が51人に達したと発表した。地元メディアによると、洪水で倒壊した建物の住民は、自治体による避難指示がなかったと証言した。対応が遅れた可能性もある。野党は多数の住民と連絡が取れていないと指摘しており、犠牲者が増える恐れがある。

 11日からの大雨による洪水はカスタモヌ県に被害が集中した。DHA通信によると、川沿いで倒壊した8階建て集合住宅の住民は「自治体は、川が氾濫するかもしれないので車を高台に移すよう呼び掛けていたが、避難は呼び掛けていなかった」と証言した。