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WBA=世界ボクシング協会とIBF=国際ボクシング連盟の2団体統一チャンピオンの井上選手は、国内ではおよそ2年ぶりの試合として、14日、東京・両国の国技館で防衛戦に臨みました。

試合にはおよそ7000人の観客が集まり、対戦相手はWBAランキング10位、IBFランキング5位のタイのアラン・ディパエン選手でした。

井上選手は序盤から多彩な攻めを見せましたが、相手の守りにダウンを奪えない展開が続きました。

中盤以降、ボディーを中心に攻めてさらに優位に立つと、第8ラウンド、強烈な左のパンチでダウンを奪い、相手がいったん立ち上がった直後にレフェリーが試合を止めました。

井上選手は8ラウンド2分34秒、テクニカルノックアウトで勝って防衛に成功しました。

WBAは6回目、IBFは4回目の防衛で、井上選手は世界戦の連勝記録を「17」とし、みずからが持つ日本の男子選手の最多記録を更新しました。

井上選手は「期待を下回る試合になってしまい申し訳ない。すごくタフで根性のある選手だった。メンタルがやられそうだった。こういう試合展開になってしまったが今後も期待してほしい」と話していました。

敗れたディパエン選手は「チャンピオンになれなかったのは悲しいが、井上選手はスピードが速く、テクニックもある選手だった」と話していました。