「察してちゃん」とは、わざわざ言わなくても、私の気持ちを察してほしいと相手に要求してしまう人のことを指します。人は誰しも、「相手にわかってほしい」という気持ちを持っているものですが、「察してちゃん」の面倒くさい言動に振り回されては困ってしまいますよね。ここでは、「察してちゃん」の特徴や原因、接し方などについて紹介していきます。
【目次】
・疲れる「察してちゃん」は職場にもいる?
・「察してちゃん」に見られる特徴
・「察してちゃん」になってしまう原因とは?
・「察してちゃん」な男女に対する接し方
・「察してちゃん」をやめたい人がすべき対策
・最後に
疲れる「察してちゃん」は職場にもいる?
「わざわざ言わなくても、私の気持ちを察してほしい」と相手に要求してしまう、「察してちゃん」な女性。特にコミュニケーションが大切な職場において、「説明しなくてもわかってよ」という態度でいる人には困ってしまいますよね。
また、恋愛においても、「何も言わなくても、私の好きなものや行きたいところをわかってほしい」と思う女性は多いもの。今回は、職場や女子会、友人や彼女など、案外いろいろなところにいる「察してちゃん」について紹介します。「察してちゃん」の面倒くさい言動に振り回されがちな人は参考にしてみましょう。
「察してちゃん」に見られる特徴
「察してちゃん」が、日常生活でやってしまいがちな言動を紹介します。あなた自身や身の回りの女性が、「察してちゃん」かどうかチェックしてみましょう。
1:自分の理想や常識を、相手に求めてしまう
「察してちゃん」は、自分の理想や常識が正しいと思い込んでいます。その為、職場であっても、同僚や部下に対して内容を説明せず、仕事を丸投げしてしまうことも。とにかく、あれこれ説明することが面倒くさいと感じるため、他の人に仕事を任せきりにしてしまいます。自分の理想や常識を、相手に押し付けてしまう癖があるようです。
2:「なんでもいいよ」と言ったのに、不機嫌になる
彼氏とのデートで、「何食べたい?」と彼氏から聞かれた時に、「なんでもいいよ」という女性は多いもの。男性が言葉の意味通り、適当な店や自分が食べたいもののお店に連れて行くと、たちまち不機嫌になります。
「察してちゃん」の、「なんでもいいよ」という言葉の裏には、「何も言わなくても私の好みのお店に連れて行って」という意味があるのです。付き合っている恋人に対する要求が多いことも、「察してちゃん」の特徴といえるでしょう。
3:SNSで本心をつぶやく
「察してちゃん」な女性は、面と向かって自分の本心を伝えることが苦手です。その為、彼氏や友達と遊んだ後に、SNSに本音や愚痴をぽろっとこぼしていることも珍しくありません。「ほんと、何にもわかってない」「ほんとは別のものが欲しかった…」など、意味深なツイートをすることも。相手からすれば、「それならその場で言って欲しかった」と不愉快な気持ちになってしまいますよね。
「察してちゃん」になってしまう原因とは?
「察してちゃん」になってしまう原因としては、「素直になれない」「傷つくのが怖い」「承認欲求が強い」などが挙げられます。
「察してちゃん」は、相手に自分の気持ちを伝えることが苦手です。そのため、あまり自分から説明しなくても、相手にわかってほしいと考えてしまいます。また、本心を伝えることが苦手なのは、「本心を伝えて嫌われたらどうしよう?」と臆病になっているからかもしれません。
人間関係で傷つきたくないという思いから、本音で人と接することを避けている可能性も考えられます。「察してちゃん」は、一見わがままで勝気のように見える人もいますが、実は内心はナイーブで、「私を知ってほしい」という承認欲求が強いタイプでもあります。相手のことより、つい自分のことを優先してしまうため、周りからは、自分勝手な人だと思われてしまうのかもしれませんね。
「察してちゃん」な男女に対する接し方
もし、職場の人や恋人が「察してちゃん」な場合、どう付き合っていけばいいのでしょうか。接し方をチェックしていきましょう。
1:「本当はどうしたいの?」と優しく聞く
彼女や妻が「察してちゃん」だとしても、別れたくないと考える男性もいます。相手との関係を続けていきたい人は、辛抱強く「察してちゃん」の本心を聞いてみましょう。あくまで優しい口調で話すのがポイントです。また、彼女がなかなか自分のことを話さない場合は、「俺はこうしたいけど、どう思う?」と、先に自分の意見を伝えることで、相手も話しやすくなるかもしれません。
2:適度に距離感を保つ
職場の「察してちゃん」に対する対処法です。基本的に「察してちゃん」は、関係が深い相手であればあるほど、「何も言わなくても、自分の気持ちを察してほしい」と思う傾向があります。その為、あまり深い仲になりたくないなと感じる場合は、適度な距離感を保つことが適切な対処法かもしれません。
3:あまり相手にしない
「察してちゃん」と一緒にいると、こちらばかり相手の気持ちを察してばかりで疲れてしまいますよね。もし相手との付き合い方で悩んだ時は、相手のわがままや、顔色を伺う必要があるのか考え直してみましょう。理不尽なことが多い場合は、あまり相手にしないことも必要かもしれません。
「察してちゃん」をやめたい人がすべき対策
「察してちゃん」は、相手に過度な期待をしてしまうため、期待が外れるとガッカリして落ち込んだり、イライラしたりすることも日常茶飯事。こんな性格を治したい… と思っている人も多いはず。ここでは、「察してちゃん」をやめる方法を紹介します。
1:相手の立場になって考えてみる
「察してちゃん」の中には、うまく自分の気持ちを伝えられず、彼氏や友達と喧嘩をしてしまったという人もいるかもしれません。基本的なことですが、良好な人間関係を築くためには、相手の立場になって考えてみることも大切です。
あなたが「なんでもいい」と言ったはずなのに、いきなり不機嫌になったら相手も困惑しますよね。自分の言動を客観的に見ることで、感情的になる機会も少なくなるはずです。
2:素直な気持ちを伝えるようにする
相手に対して、「察してほしい」と思ってしまうのは、自分の本心を言えないことが原因かもしれません。まずは、自分の素直な気持ちを一つずつ言葉にしていくよう心がけましょう。初めから、「こうしたい」と伝える勇気がなければ、「こうするのはどうかな?」と提案する形でもいいでしょう。自分に合った伝え方に工夫することで、うまく本心を伝えられますよ。
3:相手を信用してみる
なかなか本心が言えないのは、「これを言ったら嫌われるのでは?」と疑心暗鬼になっているからかもしれません。「察してちゃん」から卒業するためにも、まずは自分から相手を信用してみることが大切です。
最後に
今回は、「察してちゃん」の特徴や原因、上手な接し方などを紹介しました。なかなか自分の本心を言わず、不機嫌になることも多い「察してちゃん」。関わるのが面倒くさいと思う場合は、紹介した方法を参考にしてみましょう。
また、人なら誰しも、「相手にわかってほしい」という気持ちを持っているもの。自分にも当てはまるかも? と思う場合は、まずは、自分の素直な気持ちを伝えることから始めてみましょう。
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