アップルのオンラインによる新製品発表会「Apple Event」が、日本時間9月15日午前2時から開催されました。こちらの記事ではiPhone 13シリーズより、「iPhone 13」「iPhone 13 mini」についての情報をお届けします。
iPhone 13シリーズは、iPhone 12シリーズのデザインや機能性を着実に継承しつつ、より高めたものになりました。そのポイントを4つに渡って紹介します。
ポイント1 画面の表示領域が拡大し、明るさもアップ
iPhone 13シリーズのデザインは、iPhone 12シリーズを順当に引き継いでいます。外見の大きな変化は、カメラの配置が縦の並列から、対角配置へと変更された程度にとどまりました。画面サイズも、iPhone 13が6.1インチ、iPhone 13 miniが5.4インチと、iPhone 12シリーズと同様です。
ボディは、角ばったエッジのフォルムで2つの背面カメラレンズを備えており、IP68の耐水性能を確保しています。
一方、前面のカメラスペースは従来モデルより20%縮小されたため、画面の表示領域が広がりました。また、Super Retina XDRディスプレイは、従来モデルより28%明るくなり、輝度は最大800ニトに。日差しの強い環境でも、画面の美しさが損なわれません。
ポイント2 まるで映画のようなムービーが撮れる「シネマティックモード」
背面カメラは、iPhone 12シリーズと同様、広角と超広角の2つのカメラを搭載。広角カメラは従来より47%多い光を取り込み、写真やムービーのノイズを減らすことに成功しました。また、超広角カメラは、写真の黒のイメージを追求。高いコントラストを実現することで、より高精細な写真撮影が可能になっています。
これらのカメラにはセンサーシフト式の光学手ブレ補正を備えており、撮影速度も従来モデルより高速化されているほか、光が十分でないシーンでの撮影をアシストするナイトモードなども搭載されています。なお、手ブレ補正について、アップルの公式スペックでは「センサーシフト光学式手ぶれ補正(広角)」という記載になっており、超広角がセンサーシフト光学式手ぶれ補正に対応しているかは現時点で不明です。
iPhone 13シリーズのカメラにおける大きな目玉はシネマティックモードの搭載です。ムービー撮影中に力を発揮するこのモードは、動画中に新たな被写体が登場するとセンサーがそれを検知し、ピントをその被写体に切り替えてくれます。
これにより、ユーザーはまるで映画ような映像を手軽に撮ることが可能になります。なお、iPhone 13シリーズで撮影される映像は、明暗の差をくっきり表現する高画質映像規格・ドルビービジョンHDRによって記録されるため、内容、質の両面で、より映画に近い映像を撮影することができるようになりました。
ポイント3 バッテリー稼働時間は、従来より2.5時間アップ
iPhone 13のバッテリー稼働時間は、iPhone 12と比べて最大2.5時間アップ。iPhone 13 miniは、12 miniより最大1.5時間長くなりました。
5G通信が不要な時はLTE通信に自動で切り替えるなど、電源の使用を効率化することでこの進化を実現したということです。
ポイント4 さらに高速化した A15 Bionicチップ
新たに開発したA15 Bionicチップは、2つの高性能コア・4つの高効率コアをあわせた6コアで構成されています。Appleの発表によると、この新しいチップは他社主要製品より50%高速で、GPU性能は30%高い、ということです。
また、機械学習のための16のニューラルエンジンを搭載し、これらは毎秒15.8兆回もの演算が可能。テキスト認識表示や、実際のマップと3Dマップの融合が従来より高速化します。
iPhone 13、iPhone 13 miniは、プロダクトレッド、スターライト、ミッドナイト、ブルー、ピンクの5色のカラーで展開されます。容量は、iPhone 13、 iPhone 13 miniともに、128GB、256GB、512GBの3種類。
価格は、iPhone 13が9万8800円、11万800円、13万4800円(それぞれ、128GB、256GB、512GBモデル)、iPhone 13 miniが、8万6800円、9万8800円、12万2800円(それぞれ、128GB、256GB、512GBモデル)となっています。
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