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 2021年産のコメの卸価格が2年連続で下落する見通しとなったことが15日、分かった。コロナ禍で外食需要が落ち込み20年産の在庫が高止まりしているほか、今後も需要回復が見通せないため。

 卸価格を左右するのが、JAグループが産地の農協を通じて生産者に前払いする「概算金」。21年産は主要銘柄で前年に比べ2~3割程度の大幅減額が相次いだ。

 主な銘柄の60キロ当たりの概算金は、青森のまっしぐらと栃木のコシヒカリがそれぞれ前年から3400円下がり、8千円と9千円に。宮城のひとめぼれは3100円安の9500円、新潟の一般コシヒカリは1800円安の1万2200円。