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 三菱マテリアルは、高温環境で使用できる金属でありながら、ゴムのような柔軟性を併せ持つ新材料「金属ゴム」=写真=を開発した。ヤモリの足裏にある超極細の剛毛にヒントを得て、金属表面に微細な形状加工を施した。航空宇宙や半導体、医療分野で2~3年後の商品化を目指す。工業材料は一般的に、耐熱性が必要な場合に鉄やアルミなどの金属材料が使われ、柔軟性が求められる用途ではゴムに代表される有機材料が選ばれる。一方、金属は柔軟性を欠き、ゴムは使用環境が300度以下に限定される難点があった。