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昔、シチリア島の田舎町の映画館とそこに通う少年の恋愛を綴った、ニューシネマパラダイスという映画がありました。イタリアだけでなく、日本でも昭和40年頃までは、ちょっとした商店街や、駅前には必ず映画館がありました。

その時代の映画館が東京都内にもまだ数館あります。しかし、残念ながらそういった映画館の一つ、「三軒茶屋中央劇場」が昨日、60年間の幕を閉じました。建築物としても、もう限界に近かったのではないでしょうか。

経営者とスタッフの努力でなんとか営業を続けていましたが、観客も老齢化のため減少し、経営的にも厳しかったようです。私も、この映画館には月に1回は通っていましたので、とても残念です。まさに、ロスト・パラダイスの気分です・・・