今月24日に開幕する東京パラリンピックに向けて選手が使用する車いすや義手、義足などの修理センターが15日から選手村に開設されることになり、世界中から集まった専門の技術者たちが準備を進めています。
東京パラリンピックは今月24日から来月5日まで13日間の日程で行われ、およそ160の国と地域から参加する4400人の選手の多くは東京 中央区の選手村で生活します。
選手村の中には15日から車いすや義手、義足などの修理や整備を行う拠点が開設されることになり、14日は専門の技術者などおよそ30人が準備を進めていました。
技術者たちは、車いすテニスや車いすラグビーなど競技ごとに異なる車いすのタイヤの数を確認したり、限られた時間で素早く修理を終えられるよう必要な部品をサイズや種類ごとに分類したりしていました。センターでは大会期間中、世界23か国から集まった100人を超える技術者などが無料で修理を行い、選手をサポートすることにしています。
大会で修理サービスの統括責任者を務めるピーター・フランツェルさんは「ずっと待ち望んでいたパラリンピックの開幕が迫りわくわくしている。5年をかけて練習してきた選手たちが競技に集中でき、心地よくプレーできるよう修理でサポートしたい」と話していました。