国側が裁判所に提出した監視カメラの映像には、廊下でフジイさんが連れて行かれる様子や、床が緑色の保護室と呼ばれる1人部屋の中での様子が写っています。
まず、2017年12月20日の正午ごろに、施設内の廊下で、フジイさんが8人ほどの職員に体を持ち上げられて連れて行かれます。
フジイさんは、午後9時すぎから後ろ手に手錠されて保護室に放置されたということで、翌21日の午前0時すぎの映像では、フジイさんが横たわっていたところ、5人の職員が部屋に入り体を押さえつけていました。
その後、映像では午前4時半になっても、部屋の明かりはつけられたままで、放置された状態が続いています。
そして、午前8時すぎ、ぐったりとした様子のフジイさんが、職員に「日本にはこんな法律はない。イリーガル(違法)」だと訴えている様子が写っています。
放置された状態は21日の正午前まで14時間以上続いたということで、フジイさんの代理人の弁護士は、逃亡したり、自傷行為をしたりするおそれもなく寝ているだけなのに、手錠を外さないのは問題だと指摘しています。