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 15日の東京外国為替市場の円相場は一時1ドル=114円台を付け、平成30年11月以来、約2年11カ月ぶりの円安ドル高水準となった。米国の長期金利が高い水準で推移し、日米の金利差拡大を意識した円売りドル買いが活発化した。円安は輸出企業の業績拡大に寄与するが、半導体不足で輸出が滞る中での恩恵は限定的。逆に物価の上昇圧力が強まることで、新型コロナウイルス禍からの景気回復を遅らせる懸念もある。