もっと詳しく

衆院厚生労働委員会で質問に答える新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長(左)。右は田村憲久厚労相=国会内で2021年9月15日午前10時半、竹内幹撮影
拡大
衆院厚生労働委員会で質問に答える新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長(左)。右は田村憲久厚労相=国会内で2021年9月15日午前10時半、竹内幹撮影

 政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長は15日の衆院厚生労働委員会の閉会中審査で、「一生懸命ワクチン接種を頑張っても、すぐにこの疾患を制圧してゼロにすることはできない」と前置きした上で、コロナとの闘いが続く期間について「2~3年プラスかかる」と述べ、当面続くとの見通しを示した。

 立憲民主党の尾辻かな子氏への答弁。今後の見通しについて問われた尾身氏は「当分、このウイルスとの闘いは続けていく必要がある」と言及。「正確には神のみぞ知ることだが、ワクチンや薬がどこにでもあるインフルエンザのような感覚になれば、社会の不安感はなくなる。そういうふうになるのは2~3年プラスかかる」と語った。

 尾身氏はまた、政府が検討している人の行動や経済活動の制限緩和について「ワクチン接種率が上がることはいいことだが、急に緩めると必ずリバウンドが来る」と慎重姿勢を示した。【矢澤秀範、小鍜冶孝志】