気象庁は13日に異常気象分析検討会を開催し、8月の記録的な大雨の要因を分析した結果の発表をした。8月の西日本では記録的な大雨により、川の氾濫や土砂災害が相次いだ。特に九州北部や中国地方では、8月11日から26日までの期間に長崎県雲仙市で1360ミリ、佐賀県嬉野市で1334.5ミリといったように年間降水量の半分前後に達する地点が複数出た(気象庁、NHK、時事ドットコム)。
異常気象分析検討会では、こうした記録的な大雨をもたらした要因として、対流圏下層気温の南北差により西日本と東日本に前線帯が形成。その結果として広範囲で持続的な大雨となったなどとしている。また地球温暖化による気温の長期的な上昇により、大気中の水蒸気の量が増えたことも影響しているとし、今回の大雨を異常気象だといえるとしている。
| 日本
|


![]()
関連ストーリー:
グリーンランドで氷床の劇的な融解が発生
2020年04月21日
ここ10年間の異常気象はアメリカに7,610億ドルもの被害をもたらしている
2019年09月18日
パリ協定の目標を達成しても日本の猛暑日は1.8倍に、気象研究所などがシミュレーション
2019年05月27日
今夏の異常気象は温暖化が原因という解析結果
2018年12月11日
2017年の米国における自然災害による被害額は34兆円。気候変動の影響も大
2018年01月13日