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 本日(8月16日)の18時ごろより、自衛隊大規模接種センター(東京・大阪)が、新型コロナウイルスワクチンの接種予約受け付けを開始する。今回受け付けるのは8月19日~22日の接種分だ。実際のWeb予約の体験レポートを関連記事(「コロナワクチンWeb予約」やってみて分かった、早い者勝ちではない!?)にて紹介しているので、これから予約するという人は参照いただければ幸いだ。本記事では、実際に東京会場に行って接種してきた様子をお伝えしたい。

 会場内は写真撮影不可なので現場の写真がなくて申し訳ない。といっても会場にはあちらこちらに案内のスタッフがいて、的確に案内をしてくれるので、会場で迷うことはないだろう。なお筆者が言うのもなんだが、こんな記事を読まなくてもまったく問題ないぐらい会場での案内はすばらしい。ちょっと感動するぐらいだ。おそらく接種を終えたころには、この言葉に何の誇張もないことが分かってもらえるだろう。そんな中で少しでも役立つ情報をお伝えできればと思う。

 なお、本記事はあくまで筆者が行った際の様子であって、大阪会場や、また時間や日にちによっては状況が異なる可能性もある点はご了承いただきたい。

当日の持ち物は? 行き方は?

 当日持って行くものは、接種券の原本と身分証明書だ。また、予診票が手元にある場合は事前に記入しておくとよりスムーズに接種を終えることができる。また、PDFでダウンロードも可能なので、「カスタム倍率」100%で印刷して使うことも可能だ。が、ない場合も会場に用紙もペンも記入するデスクも用意されているので心配は無用だ。

予診票の記入例

 あとは、A4サイズのクリアファイルと、それが入るカバンは持っておいたほうがいいだろう。後述するが、会場内においては色つきのクリアファイルが渡されるので問題ないのだが、最後にクリアファイルを返してしまうと、大小さまざまな用紙を手持ちすることになる。特にその中では小さめのサイズとなる接種券をなくしてしまうと大変なので、まとめておけるクリアファイルがあると便利だ。

当日最後に持って帰る書類。接種券のほか、次回の予約の案内や予診票などをなくさないよう、クリアファイルなどを用意したい

 受付では手荷物検査もあるので、必要以上の荷物は持たないほうがよいだろう。会場内ではペットボトルなどで水分補給は認められるが、食べ物はNGだ。実際には30分ほどで全て終えてしまうので、水分補給の心配もいらないと思う。

 また、この季節なので言うまでもないと思うが、服装は腕が出しやすい半袖などの服装がいいだろう。基本的には接種は利き腕ではないほうの腕が推奨される。後日接種部位の痛みで腕が上がらなくなることがあるからだ。ただしどうしても利き腕に打って欲しい場合はその旨を接種時に伝えよう。

 それと2回目の接種は、1回目接種日の4週間後の同じ曜日(かそれ以降)になるはずなので、事前にその日のスケジュールも確認しておきたい。

 東京会場は大手町合同庁舎3号館(東京都千代田区大手町1-3-3)となる。アクセスは以下の4通りが案内されているが、東京駅の丸の内北口から約1.1km、歩いても15分ほどで着く。筆者はバスは密になるかもと思って東京駅から歩いたが、実際にバスを使った人の声を聞くと、結構空いていたらしい。

  • 大手町駅【C2b】出口から徒歩3分
  • 竹橋駅【4番】出口から徒歩2分
  • 神田駅【西口】徒歩15分
  • 東京駅発着無料送迎シャトルバス

東京駅発着無料送迎シャトルバスの案内

東京駅発着無料送迎シャトルバス乗り場

朝一のディズニーランドのよう。サクサク進む、サクサク進む

 会場近くに行けば案内のスタッフがあちこちにいるので迷うことはないと思う。事前にあまり早く行くのはよくないと聞いていたので5分ほど前に着くようにしたのだが、特に時間まで待たされるようなことはなく、来た人から順次受け付けをしていた。もちろん予約した時刻に行くことが大前提ではあるが、多少早く着いたり遅くなってしまっても大丈夫なようだ。なお、会場内にもトイレはあるが、中に入るとサクサクと進んでタイミングを逃すので、心配な人は事前に済ませておくことをオススメする。

自衛隊 大規模接種センターの受付から接種までの流れ

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自衛隊東京大規模接種センターにおける接種当日の流れ(1分59秒)

 受付は4列ほど設けられていて、来場者はそれなりにいるが、行列になるようなことはなかった。まずは入口で手指消毒や検温、持ち物検査を行い、受付で身分証明書と接種券、予診票を出す。予診票がない場合は、その旨を伝えるとその場で渡され、その先の記入ブースで書くように指示される。そして、検温した体温を記した用紙など、必要な書類を色の付いたクリアファイルにいれられ、資料と一緒に渡される。

 さらに先に進むと、足元に赤、青、黄、緑の矢印が表示された4つの列に分かれていて、渡されたクリアファイルの色の列に並ぶ形だ。ここで一緒に並んだ7~8人(だと思う)が同じグループとなって、その後多少順番の前後はあるものの、同じように行動することになる。

 ここから先は朝一番のディズニーランドのアトラクションのようだ。どこに繋がっているのか分からない通路を1列になって歩く。渋滞することもなくサクサク進む。所々で待機スペースがあるが、全員そろうのを確認するぐらいの待ち時間でサクサク進む。さらに色分けされたエレベーターへ。エレベーターでは四隅に壁側を向いて立つよう指示されるが、エレベーターは指定の階以外には止まらないので、降りるフロアを間違えることはない。

 エレベーターを降りると椅子が並んでいて、ようやくちょっと待つ感じだ。といっても一人、また一人と部屋の中に案内されるので、待たされるといっても数分だった。

 ここから予診票確認、予診、接種を受けて経過観察となる。なお、最初の受付を始め、この間に何度も同じ事を聞かれる。内容は予診票にも書いたことなのだが、万全を期すという意味では必要なことなのだろう。

 接種が痛いとか痛くないは個人の主観によると思うが、とりあえず周囲からも痛がる声は聞こえてこなかったので、我慢できないような痛さではないのだろう。筆者もそこまで痛いとは思わなかったが、接種が始まったころにニュースなどで「まったく痛くないですー」といったコメントを見たが、それは言いすぎだなと思った。まったく痛くないわけではない(個人の感想です)。

 その後、接種した証明書を貼ってもらい、2回目接種の予約を行う。

1回目の接種証明書を接種券に貼ってもらう

 なお、2回目の接種が4週間後なのは、自衛隊大規模接種センターで扱っているのがモデルナ製のワクチンだからだ。ファイザー製の場合は3週間の間隔となる。さらに2回目の接種後、モデルナでは2週間、ファイザーは1週間で十分な免疫ができることになっている。世の中的にはファイザー製のほうが多いので、勘違いしないよう注意したい。

 さて、話を会場に戻そう。2回目の予約が終わったら、経過観察のため、待機場所で待機する。接種後にもらう用紙に待機時間が記されているので、その時間になったら勝手に退出する。といっても退出時には出口で用紙をチェックされるので、早く帰ろうなどと思ってはいけない。

 残すところ10分ちょっとだが、ここまでテンポよく来るために、突然訪れる待つだけの時間が手持ち無沙汰だ。周囲を見渡すと、接種に来ているのは20代~30代の若い人が多そうだった。ほとんどの人が一人で来ているので同じようにヒマそうにしている。といっても接種翌日に高熱が出る可能性もあるので、家族で同じ日に接種するのは避けた方がよいだろう。

 時間になったら退出。あとは再びスタッフの誘導に従えば出口にたどり着く。筆者の場合、入ってから出て来るまでトータルで30分ほどだった。実際にはその半分近くが待機時間なので、いかにスムーズかお分かりいただけると思う。

 ちなみに病院などで接種すると解熱剤をもらえるケースもあるようだが、少なくとも筆者のケースでは解熱剤はもらえなかった。高熱が出るのは2回目の後が多いようだが、中には1回目の接種後に高熱が出ることもあるそうなので、常備薬がない人は帰り道にでも買っておくのがよいだろう。

 筆者の場合、発熱はなかったが頭痛があったので、1回目から解熱鎮痛剤は用意しておいて損はないと思う。厚労省のサイトでも、アセトアミノフェンや非ステロイド性抗炎症薬(イブプロフェンやロキソプロフェン)などの市販薬が、ワクチン接種後の発熱や痛みなどに利用できるとしている(アセトアミノフェンは、低年齢や妊娠中・授乳中の方にも利用できるが、製品毎に対象年齢などが異なるのでご確認いただきたい)。