朝日新聞によれば、来年度から「現代の国語」が高校の必履修科目となるそうだが、その教科書に「羅生門」といった古典作品を載せた上で検定が通った社があるとして議論になっているらしい。現代の国語科目では学習指導要領に「文学的な文章は除く」と示されており、現代の社会生活に求められる論理的な文章及び実用的な文章が求められていたという(朝日新聞)。
にもかかわらず、芥川龍之介の「羅生門」、原田マハの「砂に埋もれたル・コルビュジエ」、夏目漱石の「夢十夜」、村上春樹の「鏡」、志賀直哉の「城の崎にて」といった五つの作品が検定に通った。通ったのは第一学習社製のた「現代の国語」の教科書4点のうち1点。このことに競合教科書会社が疑問を指摘したとのこと。文部科学省のあいまいな結論にも批判が出ている模様。
あるAnonymous Coward 曰く、
しかも前世紀・一世紀以上前の古典文学、芥川龍之介の「羅生門」1915年、夏目漱石の「夢十夜」1908年、志賀直哉の「城の崎にて」1917年は、現代の国語ですらない。
まあこれは文科省の検定官がアホ。
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