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これがGRMNのヤリスだ。トヨタは確かに、さらにシャープなGRMNヤリスを造っている。残念ながら、この限定特別モデル500台はすべて日本向けの予約販売となっている。すべての情報!

トヨタは、「GRヤリス」のさらにホットなバージョン、「GRMNヤリス(GRMNはGazoo Racing Meister of Nürburgring=ニュルブルクリンクのGRマイスターの略)を発表した。
良いニュースはこれくらいにして、悪いニュースは、この限定特別モデルが500台のみ製造され、日本国内でのみ販売されるということだ。
未来のオーナーは抽選で、早ければ2022年夏には車を受け取ることができるようになっている。

ドイツ人も羨む日本限定特別モデル

この変更により、トヨタGR製小型車は、さらにスポーティで楽しいものになると期待されていただけに、欧州のファンにとっては、かなり残念な結果だ。
「GRMNヤリス」は、通常モデルより、20kgも軽量化されている。
これを実現するために、ベンチレーション付きの新型ボンネット、ルーフ、新型スポイラー(オプション)にカーボン素材を採用した。
リアシートをなくしたため、特別仕様車は2シーターとなる。
その代わりにストラットブレースが使われている。
運転席と助手席のシートもスポーツ仕様に変更され、通常のシートから、レカロ製バケットシートに変更されている。
更に、空力性能を高めるために、車幅を1cm広げ、車高を1cm下げることで重心を低くしている。
545点の追加溶接により、剛性を高めているとされている。

レーストラック用パッケージもある

また、トヨタはGRMNヤリスに、2つのパッケージを用意している。
「ラリー」パッケージには、ショートバー付GRダンパー、アンダーライドガード、フロントシート裏のロールバーが含まれている。
「サーキット」パッケージは、よりサーキットでの使用を想定した充実した内容となっている。
これには、18インチのGRMN BBS製専用ホイール、18インチブレーキ、ビルシュタイン製ショックアブソーバー、オプションのカーボン製スポイラー、リアスカートとシルにスポイラーリップが含まれている。
また、特別色として、「マットスチール」が50台限定で用意されている。

GRMNヤリス“Circuit package”(マットスティール)

ギアボックスの改良、エンジンはそのままに

「GRMNヤリス」では、トヨタはギアボックスを改良し、より近い比率にしました。
意外なことに、エンジンはそのままだ。
1.6リッター3気筒エンジンは、依然として261馬力と360Nmを発揮する。
そして全輪にパワーを送る。
「ヤリスGR」の変更は、俊敏性を高めるだけでなく、加速にも少なからず影響を与えるはずだ。
現行モデルは、ゼロから100km/hまでは5.5秒で到達する。

GRMNヤリス“Rally package”
GRMNヤリス“Rally package”
BBS製 GRMN専用 18インチホイール
カーボン(綾織CFRP)パーツ
ビルシュタイン製 減衰力調整式ショックアブソーバーサスペンション

2022年秋にはトヨタがGRパーツを

しかし、ガレージに「GRMNヤリス」があることを想像している人たちには、抽選に外れても、一筋の希望がある。
今回、トヨタは、2022年秋から、通常の「GRヤリス」を引き締めることができる「GRパーツ」を販売すると同時に発表した。
これらは、「GRMNヤリス」でも使われている要素(パーツ)であり、できればドイツでも提供されることを期待したい。
ちなみに、日本では、「GRMN限定ヤリス」は、決してお買い得ではなく、価格は731万7000円からで、これは約5万6040ユーロに相当する。

日本ではGRMN限定ヤリスの価格は731万7000円からで、決してお買い得ではない。

Text: Katharina Berndt
Photo: Toyota