ここのところ大手キャリアの決算発表が相次いだが、その中でドコモやソフトバンクに対して記者から、楽天モバイルやKDDIに対抗した「月額0円」からスタートする料金プランに対抗する意思があるかどうかの質問が出た。ドコモ側はMVNOとの関係があることから、「0円競争に参画するつもりはございません」とハッキリと否定している。同社はOCN モバイル ONEやフリービットと提携しているエコノミーMVNOを開始したばかりなのも影響しているものと思われる(ケータイ Watch)。
ソフトバンクも決算で売上高は上昇しているとしつつも、コンシューマ事業の営業利益が約400億円ほど低下した。通信料金の値下げの影響が大きいこと、携帯端末購入サポートプログラムである「半額サポート」の引当金の見積もりの変更が影響したという。宮川社長は通信料金の値下げで上期で260億円程度、通年で700億円程度の影響があるとしている。同氏は質疑応答では他社には0円から始まるような料金プランも存在するが、ネットワークを維持するコストなどもあり、こういう運用コストが賄えなくなるような料金プランまで踏み込むつもりはないとして、0円プランへの参画に関しては否定する見解を示している(ITmedia)。
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