最近、パルスオキシメーターって機械を販売することがありました。
これってなんのためにするの?
医師から買っておきなさいって言われてからあんまりわかっていないけど
全人類にいるかっていうとそこまでではないですけど、解説していきます。
結論
- 急性呼吸不全を起こす可能性のある慢性疾患患者の日常管理を行う(血中の酸素濃度を測定して肺炎などを起こしていないか確認)
- 施設入居者の症状判断
- 心不全の日常動作の酸素濃度を測定して医師に相談
- コロナウイルス感染者の自宅療養患者が使用して、酸素飽和度(SpO2)が93%以下になったときに連絡する
などで使用します。
参考:自宅療養における健康観察の際のパルスオキシメーターの活用について
読むのしんどい。もうやめたい。
ちょっと専門用語も並んでしまったので、読むのがしんどいですね。
わかり易く解説をしていきます。
パルスオキシメーターってどんなもの?
指先に装着して光を透過させることで、動脈血の酸素飽和度(SpO2)を計測できる測定器です。
酸素飽和度(SpO2)とは
SpO2とは、血液中にどの程度の酸素が含まれているかを示します。SpO2 の S は Saturation (飽和), P は Pulse (脈), O2 は酸素を示しています。血液中には酸素を運ぶヘモグロビンがあります。SpO2 は、血液中(動脈)の多くのヘモグロビンの何 %が酸素を運んでいるかを示しています。正常値は96 %以上、95 %未満は呼吸不全の疑いがあり、90 %未満は在宅酸素療法の適用となります。
大体は
- 息をする
- 肺に空気が入る
- 空気中の酸素が血中に入る
- 酸素が運ばれて全身めぐる
っていう流れですね。その全身に回ったときに血中に酸素はどれぐらいあるかってのを測定する機械がパルスオキシメーターですね。
なんで酸素濃度(酸素飽和度(SpO2))って下がるの?
なんらかの原因で肺に炎症が起こり、空気中の酸素交換がうまくいかなくなります。
うまくいかないため、血中の酸素は少なくなってしまい、酸素飽和度が下がります。
95%未満は呼吸不全(呼吸がうまくできていない⇨酸素がうまく血中に入っていない)ことの判断の一つとなります。
在宅業務をしているときも、患者さんへパルスオキシメーターを用いて測定をします。
肺炎を起こしていないか、目安の一つでもないと医師に相談ができませんから。
コロナウイルス感染者にどうして使用するの?
感染者の中でもこのようなニュースがありました。
<新型コロナ>自宅療養中、気づかないまま容体悪化 「ハッピー・ハイポキシア」の可能性も
ハッピーハイポキシア=幸せな低酸素症
呼吸困難や呼吸不全の状態は皆全て「苦しい」と感じていません。
苦しいからすぐに分かるでしょう?
息ができないー、苦しいってわかるからすぐに救急車呼ぶでしょう?
そうではないんですよ。
息苦しいと感じないまま酸素飽和度が下がっている場合もあります。
その状態が長時間続くと、脳や心臓といった重要な臓器が障害される場合もあります。
そのような状態を防ぐために、自宅療養の方へパルスオキシメーターの活用が推奨されています。
パルスオキシメーターを持っておいたほうがいいの?
持っておいたほうがいいです。
いつどのようなときに感染するかわからないです。
感染者となったときには自宅療養となることも多いにあります。
その時の自身を守るためにもパルスオキシメーターを活用し、変化に気づきやすい環境にすることも大事です。
それに、自宅療養になると外に出ることができないため、入手することが難しくなります。
あと、登山するときの高山病対策として、血中酸素の測定を行います。
そのときにも役に立ちますよ。
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在宅で使用しているのはこちら
・まとめ
パルスオキシメーターは少し前なら世間的にも一般的ではなかったんですけどね。
こんな世の中にならなければ、知らなかった人が多かったでしょうね。
でも、薬剤師も当たり前にわかっておかないといけない時代ですね。
今回の件で、勉強になりました。
参考に日本呼吸器学会の「よくわかるパルスオキシメーター」のリンクを張っておきますねー。
以上!おわり!
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