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総裁選4人争いの構図に、今後どうなる 官邸キャップが解説

 野田幹事長代行が出馬する方向となったことで、総裁選は4人の戦いとなる公算です。今後のポイントについて、政治部官邸キャップ後藤記者の解説です。

 4人が立候補する見通しとなったことで、総裁選の行方は不透明となってきています。

 河野行革担当大臣は、石破元幹事長、小泉環境大臣という世論調査で支持の高いいわゆる“小石河連合”を結成し、党員・党友票で他の候補を圧倒して過半数を獲得することを目指しています。しかし、一定の知名度を持つ野田氏が出馬することで党員・党友票が割れ、決選投票の可能性も高まることとなります。また、岸田・高市の両陣営にとっても、党員・党友票の獲得を確かなものにするためには、野田氏の存在は脅威となりえます。

 今後の焦点ですが、ほとんどの派閥が事実上の自主投票を決め総選挙が間近に迫っている状況で、4人の候補にとってはいかに“総選挙に勝てる候補”であると印象づけることが重要となってきます。そのためにも政策面できたる総選挙の政権公約の柱ともなるものを自らどうアピールしていくのか、総裁選の討論の場などを通じて、そうした“アピール力”が試されることになります。