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 地域の社会福祉協議会ボランティアグループ泉(Fujita K代表)は、一人暮らしと、昼間だけお一人の方たちを支援し、高齢者が元気になる活動を行っています。その活動の一環で一日バスを利用して近隣の名所旧跡を訪ねる「ふれあいバスツアー」が5月6日に実施されました。
 今にも五月雨が降りそうな曇り日でしたが、今回で28回目の開催で総勢32名は市の福祉バスを利用して、予定通り9時40分に市民センターを出発し、長寿寺(湖南市東寺5丁目1-11)を目指しました。
私も五年ぶりに参加して皆さんの懐かしいお顔を見て嬉しく思うと共に、スタッフの皆さんの手際よいお世話に接して改めて喜びと感謝を心に刻んだところです。バスは安全運転に心掛けながら10時過ぎには長寿寺に到着しました。
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 このお寺は平安時代に創建され湖南市の東寺と呼ばれる由緒あるお寺で阿星山(標高693M)の麓にあり、近年は湖南3山(天台宗_常楽寺、善水寺、長寿寺)の一寺として3山巡りでも有名です。私も地域の登山クラブでトレッキングしたことがあります。

 雨がポツリポツリと降りかけましたが、傘もささずに新緑の木々に囲まれた参道を本堂に向かって歩きました。
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国宝の本堂を拝観した後、お寺の奥様のご講話を聞きました。本尊は奈良時代の行基が製作したと伝えられる子安地蔵菩薩「子宝と安産・延命長寿」で先祖代々を弔う菩提寺では無いとことです。本堂前の清めの水で手と口を清めて本堂に入ります。(下手なパノラマ写真ですがm(_ _)m )
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講話は大変楽しく、本日参加の皆さんは高齢ですが安産をして子供を育て、これから残り人生を長生きして暮らしているとの、まことしやかに話され聞き入りました。家の繁栄を支えるのは母であり、家の守り神は女性であることを改めて認識しました。

 奥様の話では創建当時は三重塔が建っていたが、織田信長が安土城内に摠見寺(そうけんじ)を建てる際に、三重塔を移築し、今でも安土城跡に建っており摠見寺三重塔として重要文化財になっているとの事です。
また、本堂の右裏手には巨大な阿弥陀像があります。名は「丈六阿弥陀如来坐像」と呼び滋賀県でも一二を争う大きさです。傍に古い写真が飾ってあり、日本が敗戦後、米軍によって一度 は持ち出されようとした様です。しかし文化に理解のある上官のお陰で持ち出されずに済んだそうです。金属と思い金にしようとしたのかも知れません。戦後、多くの文化財が持ち出されたのも敗戦国の弱みですね。写真は撮れないので外観だけ載せます。
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 雨も変わらずポツリポツリと降り始め、11時半過ぎに長寿寺を出発し昼食会場へ向かいました。1号線沿いの食事処サガミで、わいわいがやがや語らいながらの楽しい昼食を頂きました。
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今日の昼食です。結構なボリュームでした。
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 その後、栗東市の道の駅「田舎の元気や」でお買い物をしました。皆さんそれぞれ、夕食材料を買う人、プチトマトの鉢植えを買う人、お菓子を買う人ありで楽しい一時を過ごしました。普段の行いが良かったのか、大きな雨には会わず二時過ぎに帰途に付きました。今日の会費は2500円ですが昼食を戴き名所を訪れ会話を楽しむという三徳で、私にとっても楽しい一日でした。