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日本テキサス・インスツルメンツ(日本TI)は2021年11月4日、スーパーキャパシタ充電用の降圧モードを内蔵し、超低静止電流を実現した双方向昇降圧コンバータ「TPS61094」を発表した。

同コンバータの静止電流は60nAで、同種の静止電流と比較して1/3になる。同社によると業界最小だ。スーパーキャパシタの充放電機能と組み合わせることで、ピーク負荷サポート。単一バッテリーで10年以上動作させる必要があるさまざまなアプリケーションにおいて、一般的なハイブリッド層コンデンサ(HLC)使用時と比較してバッテリー動作を最大20%延長できるという。

また、昇圧動作時のインダクタ電流制限を2Aに設定。同種の昇圧コンバータと比較して2倍の出力電流を供給することができる。これによりNB-IoT(Narrow Band IoT)やLTE-M、Wi-SUN、MIOTY、Bluetooth、ワイヤレスM-Busなどのさまざまな無線規格をサポートでき、広い入力電圧に対応する。

降圧チャージャと昇圧チャージャを単一のICに統合したことにより、ディスクリートの降圧チャージャ、インダクタ、および2個の外部コンデンサが不要になり、部品点数を最大50%削減し、ボード面積を縮小できる。

製品は2.0×3.0mmの12ピンWSON(超薄型スモールアウトライン/ノーリード)パッケージでテキサス・インスツルメンツおよび正規販売特約店から供給中だ。1000個受注時の単価(参考価格)は1.20ドル(約137円)から設定されている。

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プレスリリース

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