
中国の7月の主要な経済統計が発表され、世界的な半導体不足や自然災害などの影響で工業生産の伸び率が6月と比べて低下したほか、消費の動向を示す指標も国内での新型コロナウイルスの感染の再拡大を受けて伸び率が低下しました。
中国の国家統計局は16日、先月の主要な経済統計を発表しました。
それによりますと、工業生産は去年の同じ月と比べて6.4%のプラスだった一方で、6月と比べると伸び率は1.9ポイント低下しました。
これは世界的な半導体不足の影響で自動車の生産が落ち込んだうえ、内陸部の河南省で記録的な大雨による水害が発生したことなどが主な要因です。
また、消費の動向を示す「小売業の売上高」も去年の同じ月と比べて8.5%のプラスでしたが、6月と比べると伸び率は3.6ポイント低下しました。
個人消費が力強さを欠く中で、先月下旬に感染力が強い変異ウイルスの「デルタ株」の感染者が国内で確認され、その後、感染が各地に広がったことが影響しました。
統計当局は「経済全体では回復が続いているが、依然として多くの課題に直面しているうえ、生産を制約する要因も増えている」としていて、資源などの原材料価格の国際的な高騰や国内外での感染の再拡大に先行きへの警戒感も広がっています。