イギリスのエリザベス女王は、今月末から開かれる国連の気候変動対策の会議について、世界の指導者たちが「話をするばかりで行動しない」などと不満を漏らしていたことが明らかになりました。
地元メディアは、ふだんは政治的な問題に関わらない女王の異例の発言だとして大きく取り上げています。
エリザベス女王は14日、西部ウェールズの議会の開会式に出席し、この際、参加者との立ち話が偶然マイクで拾われました。
それによりますと、エリザベス女王は今月末から開かれる国連の気候変動対策の会議、COP26について「会議についていろいろと聞くけれど、誰が来るのかまだわからない。指導者たちは話をするばかりで行動しないのはじれったい」などと不満を漏らしたということです。
エリザベス女王は、長男のチャールズ皇太子夫妻、孫のウィリアム王子夫妻とともに、COP26の会合の一部に出席することになっています。
今回の発言は、公式のものではないとはいえ、ふだんは政治的な問題に関わらない女王のこうした発言が伝えられることは異例で、イギリスメディアは大きく取り上げています。