大相撲の平幕の豊昇龍が急性へんとう炎と診断されたため秋場所5日目の16日から休場しました。
日本相撲協会などによりますと、豊昇龍は16日朝、発熱があったため、新型コロナウイルスのPCR検査を受けたところ、陰性だったということです。
豊昇龍は出場の意思を示し、東京 両国の国技館に向かいましたが、体調が改善せず、相撲診療所で診察を受けた結果、急性へんとう炎で自宅療養が必要と診断され、5日目の16日から休場しました。
幕内力士の休場の届けは、翌日の取組を決める前までに行うのが通例ですが、豊昇龍は、翌日の取組が決まったあとに届けたため、日本相撲協会はいったん発表した17日6日目の取組の編成をやり直す「割返し」の対応を取りました。
この結果、17日、豊昇龍と対戦する予定だった宝富士は、隠岐の海と対戦することになりました。
豊昇龍は先場所、10勝を挙げて技能賞を獲得し、自己最高位の前頭筆頭で迎えた今場所は、ここまで1勝3敗の成績でした。
豊昇龍の休場は平成30年初場所の初土俵以来、初めてです。
豊昇龍の師匠の立浪親方は「本人は相撲を取りたいようだったが、様子を見ることにした。休場の届け出が取組編成会議のあとになったので、審判部に迷惑をかけて申し訳ない」と話しています。