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シリア南部のダラア県は、シリア内戦の始まったところ(アサドに抗議したデモ隊が殺され、児童の遺体が路傍に捨てられていたことから、住民の不満が爆発し、内戦へと発展していったと記憶する)ですが、その後も反政府勢力と政府軍やヒズボッラー等が断続的に戦闘を繰り返してきました。
確かそこでもロシア等の斡旋で休戦が合意され、反政府軍兵士は反政府軍地域へ撤退するか、政府軍と共存するかの道を選ぶことになっていました(これはダマス近郊のゴーダ地区等の休戦合意と類似のものだったと思う)
その結果反政府軍やその同盟軍は国連等の手配したバスで、イドリブ等に移動したはずですが、al sharq al awsat netは、最近ダラア地域で暗殺、暗殺未遂事件が、ほとんど連日のように頻発していて、治安が悪化していると報じています
من يقف وراء الاغتيالات في جنوب سوريا؟ | الشرق الأوسط (aawsat.com)
記事によると2019年6月から現時点までで、ダラア地域では
 暗殺、暗殺未遂を含めた事件は1270件で、暗殺されたのは927名とのことで、殺された者には政府軍、政府軍の同盟者ヒズボッラー等、反政府勢力、民間人、児童等雑多な人たちが含まれていて、加害者の方もおそらく雑多な意図の者が含まれているとしています
 殺された者の中では  203名が民間人
            4名が和平反対の反政府関係者
            26名が児童
            411名が政府軍
            27名がヒズボッラー
            156名が反政府勢力
とのことです。
これはシリア人権監視網が明らかにした数字で、一桁まで出てはいますが、勿論その信憑性は確認できません。
但し、ロシア軍が憲兵部隊を増派したㇼしており、治安が非常に悪化していることは事実でしょうね。
また一時はロシアとイランの対立も伝えられていたことも一つの背景でしょうか?
取りあえず   
  

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