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家電メーカのバルミューダが本日(11月16日)、同社では初となる5Gスマートフォン、「BALMUDA Phone」を正式に発表しました。11月17日、午前10時より予約が開始され、11月26日より販売が予定されています。

BALMUDA Phone はバルミューダの新しいブランド、「BALMUDA Technologies」の製品となり、今後は「スマートフォンをはじめとするIT機器やAV機器など、技術集積度の高い製品群」とのことであり、「アプリケーションやサービスの展開も、この新ブランドで行なっていく予定」としています。

発売はバルミューダ各店舗の他、通信事業者としてはソフトバンク独占発売を発表しています。

BALMUDA Phone の主な特徴と背景

大きさと形-コンパクト。そしてエレガント-

BALMUDA Phoneは4.9インチのディスプレイと、米Apple社より発売されているiPhone 13 mini(5.4インチ)よりも小型なスマートフォンです。

ただ、単純に小さいという訳ではなく、「自然な大きさ」を一つのテーマにしているようで、大きさや形に拘りがあるそうです。背面が湾曲しているだけではなく、正面からの形状も穏やかなカーブになっているそうです。

この拘りは、「処理速度は年々速くなり、ボディは薄くなり、画面は大きくなり続けています。」「どれも同じようなデザイン、どれも同じような大きさ。違いと言えば、数値で表せる部分のみなのでしょうか。私たちは皆、個性を持っています。そして選択の自由も持っているはずです。」(バルミューダより抜粋)とあるように、近年の製品づくりに対する疑問から着想を得ていることも間違いなさそうです。

またBALMUDA Phoneの重量は約138gと非常に軽量です。ちなみに、iPhone 13 miniの重量は140gですので、「若干の差」といえばそれまでにはなりますが、1度購入した毎日手にするものとなりますので、少しでも軽いという事は大きなメリットだと思います。

バルミューダの基本アプリ

BALMUDA Phone のホーム画面は、スワイプやタップといった直感的な操作で、さまざまな機能を呼び出すことができるそうです。ホーム画面にある特徴的なストライプをなぞるようにスワイプして、特定の人に電話を掛けたり、スケジューラ・時計・メモ・電卓といったアプリはホーム画面から画面をスワイプするだけで利用できるなど、ホーム画面の開発というより、ユーザー体験に重きを置いたアプリの開発をしているそうです。

パーソナライズ

ホーム画面は自分好みの背景色や二色のパーソナルストライプ、シグネチャー(署名)を選ぶことができるそうで、これは「個性の時代」だからこその「使う人の個性を最大限に表現できるように設計」とのことです。

BALMUDA Phone のスペックと価格

「数値で表せる部分のみなのでしょうか」とBALMUDA Phoneの紹介ページではユーザに投げかけていましたが、数値で表せる部分も非常に重要です。ここでは「BALMUDA Phone」のスペックを紹介します。

BALMUDA Phone は4.9インチのディスプレイ、ソフトバンクによると、6GBのRAMと128GBのストレージを搭載しています。なお、SDカードスロットについては搭載していない可能性が強いものと思われます。カラーはブラックとホワイトの2色です。

5Gスマホでは最小級のサイズでありながら、ワイヤレス充電や「おサイフケータイ」が利用可能です。

製品名 BALMUDA Phone (SIMフリーモデル)
サイズ[幅×高さ×厚さ] 約69mm × 約123mm × 約13.7mm
重量 約138g
ディスプレイサイズ/解像度 約4.9インチ/フルHD (1920×1080ドット、454(H)x449(V)ppi)
プラットフォーム(OS) Android™11
CPU Qualcomm® Snapdragon™765
(2.3GHz/1コア+2.2GHz/1コア+1.8GHz/6コア)
バッテリー容量 2,500mAh
充電方式 USB PD3.0 / ワイヤレス充電対応
充電時間 約 90分(純正アダプターおよび USBケーブル 使用時)※1
背面カメラ 約4,800万画素(最大記録画素数1,200万画素)※2、F値1.8
前面カメラ 約800万画素、F値2.0
NFC Type A/B/F(FeliCa™)
生体認証 指紋
防水・防塵 IPX4(生活防水)・IP4X
カラー ブラック(型番:X01A-BK、JANコード:4560330111013 )
ホワイト(型番:X01A-WH 、JANコード: 4560330111020)
保証期間 お買い上げから1年間
パッケージ内容 本体、Quick guide、製品の取り扱いと安全注意、SIM取り出しピン
生産地 日本
BALMUDA Phone の製品仕様
5G n3/n28/n77/n78
LTE Band 1/2/3/4/8/12/17/18/19/28/41/42
3G Band 1/2/4/5/8
GSM 850/900/1,800/1,900MHz
BALMUDA Phone の対応バンド
Wi-Fi® IEEE802.11 a/b/g/n/ac
Bluetooth® Ver 5.2
外部デバイス USB Type-C™
BALMUDA Phone の外部接続性能

なお、価格はSIMフリーモデルで104,800円(税込)とのことです。

SoCがSnapdragon 765と、同価格帯のスマートフォンと比較すると惜しい気持ちが強い印象を受けました。iPhone 13 miniの128GBが86,800円(税込)です。

アクセサリー

スマートフォンを購入するときに、専用のアクセサリーの有無も購入の決め手になる方もいらっしゃると思います。BALMUDA Phoneはケースやカバーガラスなど専用のアクセサリのラインナップもあります。

BALMUDA Phone ケースや保護フィルム、ガラスフィルムの他にも、ロゴが印字されているACアダプターや充電ケーブルが紹介されています。

まとめ

バルミューダがスマホを作る、という事で一部では沸き立っていたように見えましたが、いかがでしたでしょうか。強い拘りが感じられる一方で、強気な価格設定が気になる部分だったように感じました。

また、キャッチコピーの「コンパクト。そしてエレガント。」はいかがでしたでしょうか。「カーブ」が強調されていますが、筆者が「カーブ」+「スマートフォン」と聞き、思い浮かべるスマートフォンは2014年にKDDIから発売されたLG G Flex (LGL23)です。コンパクトではありませんでしたが、インパクトはありました。

曲面ディスプレイを搭載したLGL23

日本メーカーによるスマートフォンですので、筆者としてはとても応援したい気持ちでいっぱいですが…。

果たして、バルミューダ初となる、5GスマートフォンBALMUDA Phone は一体どんな風を吹かせるのか、注目が集まります。