1月16日放送の「おしゃれクリップ」(日本テレビ)には、菅野美穂(44)が“ゲスト”ではなく“期間限定スペシャルMC”として登場する。本来のMCは山崎育三郎(35)だが、“大人の事情”で出演できなくなったそうだ。
***
菅野のスペシャルMCが発表されたのは前週の9日、今年最初の放送だった。この日のゲストはトリンドル玲奈だったが、ラテ欄では彼女には触れず、《育三郎が菅野美穂への直接電話で(秘)緊急発表》とだけあった。
発表は番組のラストに行われた。《とある日の、収録後…》として、もう1人のレギュラーMCである井桁弘恵(24)に山崎が話しかける。
山崎:お疲れ様でした。ちょっと、いげちゃん、座っていただいてよろしいですか? 大事なお話がありまして。
井桁:何ですか?
山崎:わたくし、山崎育三郎、来週から何回か出られません! 前代未聞でしょ?
井桁:何回か!?
山崎:ちょっとねぇ、大人の事情で……。ここで、あるすごい方に、ピンチヒッターとして連絡したいなと。
――さっそくスマホで連絡すると、「もしもし〜」と明るい声。
山崎:山崎育三郎です。
電話の相手:菅野美穂で〜す。
――ここでようやく、彼女の写真が画面に出る。
山崎:菅野さんらしく、自由に楽しんで(MCを)やっていただけたらと。
菅野:とっ散らかったMCになって……。
山崎:ぜんっぜん問題ない!
菅野:まとまらないと思うので、やりっぱなしにします!
井桁:ええぇー!
天然キャラの菅野のMCは楽しみではあるけれど、なんだか腑に落ちない起用だ。この日の冒頭、山崎はこう言っていた。
裏かぶりでMC欠席
山崎:新年最初の「おしゃれクリップ」、今年もどうぞよろしくお願いします!
それなのに、翌週から休むというのだ。日テレ関係者に聞いた。
「勘のいい方はお気づきと思いますが、彼は16日スタートの日曜劇場『DCU〜手錠を持ったダイバー〜』(TBS・21:00〜21:54)に出演するため、『おしゃれクリップ』を休みます。『DCU』の初回は25分拡大放送のため、22時スタートの『おしゃれクリップ』と被ってしまうからです」
阿部寛が主演する「DCU」は、海上保安庁の架空のスペシャリスト集団「DCU(Deep Crime Unit=潜水特殊捜査隊)」を舞台に、水中に隠された証拠を探し、未解決事件」を解決す“水中ミステリー”だ。海保の全面協力の下、TBSがハリウッド系の制作会社と共同制作することも話題となっている。
山崎が日曜劇場に出演するのはこれが2度目。前作は2015年放送の「下町ロケット」で、この時の主演も阿部だった。山崎が人気俳優となるきっかけになった作品であり、今作もDCUと対立するオイシイ役どころだ。出演を切望していたことは容易に想像できる。
とはいえ、レギュラー番組のMCが裏番組のドラマに出演するなんて聞いたことがない。
看板俳優の最有力候補
「山崎本人が言っていたように、まさに前代未聞の事態です。長年やっている番組で、1回だけというならまだしも、『おしゃれイズム』をリニューアルした『おしゃれクリップ』がスタートしたのは昨年10月。山崎はMCに就任したばかりですよ」
デイリー新潮は昨年9月に配信した「新番組『おしゃれクリップ』のMCは山崎育三郎 残るイスを獲得するのは誰だ!」で、1社提供番組のMC決定がいかに大変かを報じている。スポンサーの資生堂は、せっかくMCに抜擢した山崎のことをどう思っているのだろうか。
「MCが山崎に決定するまでにもいろいろありましたからね。『DCU』への出演が先に決定しており、それを理解した上で『おしゃれクリップ』がスタートしたようです。ピンチヒッターが菅野さんなら、むしろ歓迎しているかもしれません。数々のドラマに主演する人気女優ですし、資生堂のCMにも出演中ですし」
山崎も菅野も所属事務所は研音だ。
「研音には、唐沢寿明、反町隆史、沢村一樹ら人気俳優が数多く所属していますが、彼らに続く看板俳優を育てることが急務となっています。その最有力候補が山崎です。『おしゃれクリップ』にも、研音がイチオシ俳優として猛烈に売り込み、MC就任が決まったそうです」
その上、日テレは研音に借りを作ってしまった。
全国ツアーも開催
「新しいトーク番組はまだ人気もないため、ゲストのブッキングに苦労します。そこで研音は、初回のゲストに自社の看板俳優である反町をブッキングし、番組に協力しました。自分が出演する『相棒』(テレビ朝日)の番宣でもなかなか稼働しない人気俳優ですから、いかに山崎に期待しているかがわかります。日テレとしては、研音に借りを作ったと感じたようです」
しかも山崎は、今後も《何回か出られません》と言っている。
「最近の日曜劇場は、たびたび放送時間を延長しますからね。その伏線かもしれません」
山崎は4月から7月にかけて、“過去最大規模”の全国ライブツアーも開催するという。
「『おしゃれクリップ』の番組コンセプトが“私の中の、もうひとりのワタシ”なんですが、山崎がもうひとりいたら良かったのに……」
デイリー新潮編集部