メジャーリーグ(MLB)アメリカンリーグのホームランランキングで、現在トップを走っている大谷翔平。オールスターブレイクを終え、後半戦に突入後は本塁打のペースが落ちているものの、50発、60発といった「夢の大台」にも期待が高まっている。
その大谷とランキングを争っているのが、トロント・ブルージェイズに所属するブラディミール・ゲレーロ・ジュニアだ。ランキング2位につけるゲレーロは、現在22歳ながらブルージェイズの顔となっている期待の若手。父親も元メジャーリーガーという、いわば二世選手だ。
大谷とゲレーロは、ホームランランキングだけではなくアメリカンリーグのMVP候補としても名を連ねており、両者ともに打撃成績が拮抗している。そんな2人が、10日からの変則的な4連戦で魅せた直接対決を、全米メディアも大きく報道している。
後半戦のタイトル争いを占う大切なゲーム。12日は大谷が14試合ぶりの38号本塁打を放った他、13日の試合では大谷が投手として登板。文字通りMVP候補同士のマッチアップが実現するなど、見どころが満載のゲームが続いた。
日本人だけではなく全米が注目するこの連戦。プレーはもちろんだが、ゲレーロの足元もちょっとした話題になった。
1戦目でゲレーロが履いたのは、いつもとは異なる特注スパイク。実はこれ、NBAのレジェンドで、2020年に事故で亡くなった故コービー・ブライアントを追悼するための特別な一足なのだ。コービーのファンだったというゲレーロは、氏が所属していたレイカーズゆかりの街・ロサンゼルスでの試合に向けて準備していたのだという。
Vladdy is paying tribute to Kobe & Gigi Bryant with his cleats tonight pic.twitter.com/WPKMaYlSqT
— MLB (@MLB) August 10, 2021
コービーだけではなく、娘のジアナのイラストも描かれたこのスパイクにはファンたちも大興奮。「最高のリスペクトだ」「MVPはお前のものだよ!」「めちゃかっこいい」など、コメント欄は称賛の声で溢れていた。