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 子どもは新型コロナに感染しても無症状が多いとされていましたが、最近、発熱などの症状を訴える子が増えています。夏休みも終盤。小児科クリニックの院長は「学校が始まったら爆発的に感染が広がってしまう」と危機感を強めています。

 感染は大人だけの問題ではありません。横浜市内の小児科クリニックでは・・・

医師
 「もしもししていい?えらいね」

 発熱がある場合、診察前にPCR検査などを行うことにしています。

ときえだ小児科クリニック 時枝啓介院長
 「以前みたいにお子さんは(新型コロナに)かかっても無症状というわけではなくて、お子さんも症状が出ている方がほとんど。1歳でも発熱しちゃう」

医師
 「ちょっとだけこちょこちょしようか。お鼻だけね、嫌だね」
看護師
 「頑張れ 頑張れ」

 こちらのクリニックでは先月下旬から新型コロナへの感染が疑われる幼い子どもの受診が急増しています。

 PCR検査のキットを車のドアにかける防護服の看護師。現在、1日20件ほどのPCR検査を実施していて、そのうち半分が陽性だということです。

ときえだ小児科クリニック 時枝啓介院長
 「以前のレベルとは桁が違うくらいの陽性率の高さ。今は例えばお子さんが塾でうつす、保育園でうつすと保育園の園児同士でうつる。従来みたいに、大人が持ち込んで、お子さんはその影響で家庭内で感染するというルートだけを考えていたら、とてもじゃないけど止められなくなる」

 リモートで診察しているのは、6日前に感染が判明した8歳の男の子。

ときえだ小児科クリニック 時枝啓介院長
 「かゆいよね、ちょっと赤いね」
患者側
 「今も続いている状態で、夜になると腕も赤くなって」
ときえだ小児科クリニック 時枝啓介院長
 「(コロナに)関連している症状の可能性は高いと思う」

 男の子は、熱は下がったものの、じんましんの症状が続いているそうです。

ときえだ小児科クリニック 時枝啓介院長
 「従来のタイプより(デルタ株は)症状が出ているということ自体から考えると、病原性が高いと考えざるを得ない。コロナに関連する様々な症状が小児にも起こってくる可能性が高い」

 感染拡大が収まらない中、院長の時枝さんは、今後に危機感を募らせています。

ときえだ小児科クリニック 時枝啓介院長
 「来週・再来週から学校が始まる。この状態で学校が始まってはたして大丈夫なのだろうかと。1人感染すると爆発的に感染が広まってしまうリスクが非常に大きいのではないかな、というのが、かなり今、心配な状況」