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 新型コロナの変異ウイルス「オミクロン株」の国内での感染が広がっています。

 厚生労働省によりますと、関西空港検疫所が管理するコロナ陽性者の宿泊療養施設に勤務する30代の女性職員がオミクロン株に感染していたことが確認されました。女性職員は今月13日にコロナの陽性が判明した後、ゲノム解析の結果、きのう、オミクロン株と確認されたということです。

東京都 小池百合子知事
 「健康安全研究センターのゲノム解析で1例『オミクロン株』の陽性が判明」

 一方、東京でも20代の女性がオミクロン株に感染したことがわかりました。東京都によりますと、女性は今月8日にアメリカから帰国し、13日に新型コロナの感染が判明。ゲノム解析の結果、きのう、オミクロン株への感染が確認されました。

 また、この女性の知人男性が濃厚接触者に指定され、PCR検査でコロナに感染していたことがわかりました。男性は今月12日に川崎市の等々力陸上競技場で行われたサッカー天皇杯の準決勝の試合を観戦していたということで、都は近くにいた観客およそ80人についても検査を受けるよう呼びかけています。

 こうした中、きのう厚労省で開かれた専門家会合の後の会見で、脇田座長はオミクロン株の感染者と同じ空間にいた人についてはこれまでよりも対策を強化し、「幅広く対象を広げて検査を行うべきだ」と強調しました。